ソデクソ

ソデクソ：グローバルなフードサービスと施設管理企業

ソデクソ（Sodexo S.A.）は、世界を舞台に活躍する多国籍企業です。フランスのパリ郊外に本社を構え、50カ国以上に事業を展開し、ユーロネクスト・パリにも上場しています。企業、医療機関、学校、さらにはレジャー施設や軍事施設など、幅広い顧客層に対して、高品質なフードサービスと総合的な施設管理サービスを提供しています。

創業からグローバル企業へ

ソデクソの歴史は、1966年、フランスの実業家Pierre Bellon氏によるマルセイユでの創業に始まります。社名は、当初「ホテル経営者・陸海空の運営会社」を意味するフランス語からきています。創業当初から、フランス国立宇宙研究センターやアメリカ航空宇宙局といった機関へのフードサービス提供を手掛け、学校給食事業にも参入するなど、設立当初から多様な事業展開を見せていました。

1988年にはカルガリーオリンピックでのサービス提供を開始し、グローバルな展開を加速させます。1995年にはイギリスのケータリング企業Gardner Merchant Ltd.の買収によって、世界的なケータリング企業としての地位を確立しました。その後も、2008年にはブラジルの施設管理サービス企業Grupo VRを買収するなど、積極的なM&A戦略によって成長を続けてきました。2024年パリオリンピックでは、選手村の食事提供を担当するなど、その規模と実績は世界的に認められています。

多様なサービスと事業展開

ソデクソの事業は、フードサービスに留まりません。企業の社員食堂運営を基盤に、医療機関や学校の食堂、レジャー施設、さらには軍事施設や矯正施設といった、多様な場所でのフードサービスを提供しています。そして、これらのフードサービス提供を足掛かりに、人材派遣、トレーニング、機器メンテナンスといった幅広いマネジメントサービスへと事業領域を拡大しています。売上高の内訳は、フードサービスが約6割、ファシリティマネジメントサービスが約3割を占めています。

日本における事業展開

日本においては、2009年にSODEXO JAPAN株式会社が設立されました。その後、2016年には総合ビル管理会社のグローブシップと合弁会社「グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社」を設立。この合弁会社は、外資系企業や日系グローバル企業を主な顧客として、総合施設管理サービス（Integrated Facility Service）を提供しています。ソデクソの51％、グローブシップの49％の出資比率で運営されています。

ソデクソの未来

ソデクソは、持続可能な社会の実現に貢献するため、環境への配慮や社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。高い品質と信頼性を基盤に、今後も世界中でフードサービスと施設管理サービスを提供し、多様な顧客ニーズに応えていくことでしょう。グローバルな視点と、それぞれの地域社会に根付いた事業展開によって、ソデクソはこれからも成長を続け、世界中の生活の質向上に貢献していくことが期待されます。

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