ソユーズMS-07

ソユーズMS-07は、国際宇宙ステーション（ISS）へ第54次長期滞在クルーを送り届けるために、2017年12月17日07:21（UTC）に打ち上げられたソユーズ宇宙船です。これは136機目のソユーズ宇宙船であり、ロシア人コマンダーのアントン・シュカプレロフ、日本人医師の金井宣茂、アメリカ人フライトエンジニアのスコット・D・ティングルの計3名が搭乗しました。

当初、アレクサンドル・スクボルソフがコマンダーを務める予定でしたが、医学的な理由で交代となり、代わりにシュカプレロフがコマンダーに任命されました。

任務内容

ソユーズMS-07は、ティングル、シュカプレロフ、金井の3名をISSへ運び込み、ステーションの乗員は再び6人体制となりました。彼らは、第54次長期滞在のクルーであるアレクサンドル・ミシュルキン、マーク・T・ヴァンデ・ヘイ、ジョセフ・アカバと合流し、約4ヶ月間にわたり共同で任務に取り組みました。

任務期間中、乗組員たちは生物学、地球科学、人体実験、物理科学、技術開発など、多岐にわたる分野で約250もの調査研究を実施しました。ヴァンデ・ヘイ、アカバ、ミシュルキンは2018年2月までISSに滞在し、ティングル、シュカプレロフ、金井は2018年6月に地球へ帰還しました。

今回のミッションでは、米国側の乗組員数を長期的に3人から4人に増やすことが可能になり、NASAがISSでの研究に最大限の時間を費やせるようになりました。今後、微小重力環境下での光ファイバーフィラメント製造の利点や、先進的な光学材料や電子機器の設計に不可欠な構造に関する新たな研究、宇宙空間や地上での長期臥床による筋肉の衰えに対処するために設計された薬剤化合物やドラッグ・デリバリー・システムの調査などが予定されています。

17年以上にわたり、人類はISSに居住し、活動を続け、科学的知識を深め、新しい技術を実証してきました。地球上では不可能な研究のブレークスルーを実現し、人間とロボットによる深宇宙探査を可能にしています。この国際的な取り組みには、18カ国以上から200人以上の人々が参加し、95カ国以上の研究者による2,100件以上の研究調査が行われてきました。

Wikimedia Commonsには、ソユーズMS-07に関するメディアがあります。

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