ソングバード (映画)

ソングバード (Songbird)

『ソングバード』は、2020年に製作されたアメリカのSF映画です。アダム・メイソンが監督を務め、KJ・アパ、ソフィア・カーソンらが出演しています。新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミックを題材とし、ロックダウン下のロサンゼルスで撮影を敢行したことで話題となりました。

ストーリー

2024年、新型コロナウイルスのパンデミックが収束しないロサンゼルスでは、戒厳令が敷かれ、市民は自由な外出を禁じられていました。免疫を持たない者は射殺され、感染者は隔離施設に収容されるという過酷な状況下、免疫を持つ青年ニコはバイク便の配達員として生計を立てています。

孤独な日々を送るニコは、配達先で出会ったサラと恋に落ちます。しかし、サラは免疫を持たないため、二人はガラス越しにしか会うことができません。いつか共にロスを脱出し、自由な生活を送ることを夢見る二人でしたが、サラの祖母リタが感染してしまいます。

感染者の情報はすぐに当局に伝わるため、サラとリタは隔離施設に送られてしまいます。サラを救うため、ニコは闇の免疫パスを手に入れようと奔走します。闇のパスの仲介業者であるグリフィンの妻パイパーから、元締めである衛生局局長ハーランドの居場所を聞き出したニコでしたが、それは罠でした。

ハーランドに捕まり、拷問を受けたニコは、辛くも脱出に成功し、パイパーから免疫パスを手に入れます。しかし、その間にリタは亡くなり、サラはハーランドに捕らえられてしまいます。サラが免疫を持っていることに気づいたハーランドは、彼女を隔離ゾーンへ送ろうとします。ニコはハーランドを倒し、隔離ゾーンへ向かうサラを救出します。

一方、夫に愛想を尽かしていたパイパーは、闇のパス仲介の罪を全て夫に着せ、生き残ります。ニコとサラは、バイク便の社長レスターの協力を得て、ロスからの脱出に成功します。ニコがレスターに送った最後の荷物には、リタが使うはずだった免疫パスが入っていました。

キャスト

ニコ・プライス：KJ・アパ
サラ・ガルシア：ソフィア・カーソン
レスター：クレイグ・ロビンソン
エメット・ハーランド：ピーター・ストーメア
* パイパー・グリフィン：デミ・ムーア

製作

アダム・メイソンとサイモン・ボエスは、2020年3月には脚本を完成させていました。マイケル・ベイが製作に加わり、メイソンが監督に起用されました。ロックダウン中のロサンゼルスで撮影が行われ、話題となりました。

撮影・音楽

本作は、新型コロナウイルスの影響で撮影が中断・延期される映画業界において、いち早く撮影を完了させた作品となりました。アクションシーンの撮影には、マイケル・ベイ自身が参加したと言われています。音楽はローン・バルフェが担当しました。

公開・評価

本作は、パンデミックの状況を安易に利用しているとして、公開前から批判の声が上がりました。批評家からの評価も低く、Rotten Tomatoesでは支持率12%という結果となっています。

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