ソードフィッシュ (サーゴ級潜水艦)

USS Swordfish (SS-193)

USS Swordfish (SS-193) は、アメリカ海軍のサーゴ級潜水艦の一つで、その名はメカジキに由来しています。この潜水艦は、1937年10月27日にカリフォルニア州ヴァレーホのメア・アイランド海軍造船所で起工し、1939年に進水後、チェスター・C・スミス中佐の指揮の下に1941年までカリフォルニアのサンディエゴ沖で作戦に従事しました。

艦歴と主要任務

ソードフィッシュの初の重要な任務は、1941年12月の真珠湾攻撃後の哨戒任務でした。12月9日から海南島およびインドシナ半島方面に向かい、同月の数回にわたる攻撃で、陸軍輸送船などを撃沈しました。特筆すべきは、12月16日に陸軍輸送船熱田山丸を撃沈したことで、これはアメリカ軍による日本商船撃沈の初の成功となりました。その後、1942年1月にはジャワのスラバヤへ移動し、新たな任務に備えました。

1月16日からの2回目の哨戒では、セレベス海方面での活動が続きました。この期間中に、艦長が変わるなどもありながら、ソードフィッシュは数回の輸送船を攻撃し、重要な情報収集を行いました。続く第3哨戒は、コレヒドール島への食糧輸送任務も兼ねて行われましたが、敵の進攻により任務達成には至りませんでした。

5月15日からの第4哨戒では、南シナ海での作戦に出かけ、いくつかの敵艦を撃沈しました。第5哨戒は成果が薄かったものの、その後の第7哨戒では、ソロモン諸島方面での攻撃が行われ、数隻の輸送船を沈めるなど戦果を上げました。

さらに1944年に入ると、ソードフィッシュは数度の哨戒任務を重ね、日本近海に出没しました。1944年1月13日には、敵航空機からの攻撃を受けた際、機関が停止する危機もありましたが、その後の追跡・攻撃活動を続け、敵艦に対して魚雷攻撃を実施しました。

最終哨戒と喪失

ソードフィッシュの運命を決定づけたのは、1945年初頭の沖縄近海での第13回目の哨戒です。日本に対する軍事行動を支援する任務を受けたソードフィッシュでしたが、1945年1月3日に最後の通信を行って以来、消息を絶ちました。日本側の記録によれば、ソードフィッシュが爆雷攻撃を受けたか、機雷に接触して沈没した可能性が考えられており、その正確な理由は今も不明です。

戦果と記念

ソードフィッシュは12回の哨戒任務で合計21隻の艦船を沈め、113,100トンに上る戦果を上げました。また、様々な戦功により8個の従軍星章を受章しました。彼女の功績を記念する碑がミネソタ州セントポールに建立されており、艦の歴史と乗組員の名が刻まれています。USS Swordfishの歴史は、アメリカ海軍の潜水艦活動の一端を示す貴重な証として、今も語り継がれています。

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