ソ連邦海軍元帥

ソ連邦海軍元帥

ソ連邦海軍元帥（ロシア語: Адмирал Флота Советского Союза、英語: Admiral of the fleet of the Soviet Union）は、ソビエト連邦海軍における最高位の階級です。これは主に名誉称号であり、他国の海軍元帥に相当すると考えられています。

創設と変遷

ソ連邦海軍元帥の階級は、1955年3月3日にソ連閣僚会議によって正式に創設されました。これは、1945年以来、ソ連邦元帥と同等とされてきた海軍元帥（адмирал флота）に代わるものでした。この階級の階級章には、大型の元帥星章が取り付けられていました。

海軍元帥の階級は創設以来、ニコライ・クズネツォフとイワン・イサコフの2人のみが保持していましたが、彼らは後にソ連邦海軍元帥に「昇進」しました。1956年、クズネツォフが政治的な理由で中将に降格されると、イサコフは1967年に死去するまで唯一のソ連邦海軍元帥となりました。イサコフの後継者であるセルゲイ・ゴルシコフは、イサコフの死後、3人目で最後のソ連邦海軍元帥となりました。ゴルシコフが1988年に死去すると、1991年のソ連崩壊まで、新たなソ連邦海軍元帥の任命は行われませんでした。

なお、1955年に一旦廃止された海軍元帥の階級は、1962年に陸軍上級大将に相当する階級として再設置されました。

歴代のソ連邦海軍元帥

1. ニコライ・クズネツォフ
2. イワン・イサコフ
3. セルゲイ・ゴルシコフ

関連項目

ソ連邦元帥
軍隊における階級呼称一覧

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