ゾイドワイルド

ゾイドワイルド（ZOIDS WILD）

『ゾイドワイルド』は、2018年6月から発売されたタカラトミーの玩具シリーズで、略称は「ZW」です。これは1983年から続くゾイドシリーズの中でも特に注目を集める第3期のプロジェクトで、2006年に終了した『ゾイドジェネシス』から実に12年ぶりの復活となります。さらに、このシリーズは子供層だけでなく、当時のゾイドファンである20代、30代の男性層も狙ったメディアミックス戦略が特徴です。

プロジェクトの始まり

タカラトミーは、以前より小規模な商品展開を続けていましたが、子供向けの大型プロジェクトは2013年頃から動き出しました。『ゾイドワイルド』のデザイン原案は、先代ゾイドシリーズから続くスタッフによって手がけられ、実際の開発が進行したのは2016年のことで、2018年には公式ウェブサイトでプロジェクトのティザーが公開されました。

シリーズ展開

『ゾイドワイルド』の基本的なコンテンツ展開は以下の通りです。

• - 2018年4月 - 漫画「ゾイドワイルド」の連載開始
• - 2018年6月 - 玩具（リアルムービングキット）の発売開始
• - 2018年7月 - アニメ「ゾイドワイルド」放送開始
• - 2019年1月 - アミューズメント「ゾイドワイルド バトルカードハンター」の稼働開始
• - 2019年7月 - 「進化ゾイドvs兵器ゾイド」のテーマで第2シーズンのリアルムービングキット発売

世界観と基本設定

本シリーズはこれまでのシリーズとは異なり、完全に新しい設定がなされています。物語の舞台は地球であり、ゾイドは数万年前に宇宙から飛来したひとつのゾイドコアから誕生した金属生命体です。ゾイドは地中から発掘された骨に外装を取り付けることで復元され、動物の形をしたメカを超えた存在として位置づけられています。

リアルムービングキット

ゾイドワイルドシリーズで発売されるプラモデルキットは「リアルムービングキット」と称され、組み立て後に動かす楽しさが強調されています。これは、子供でも簡単に組み立てられるよう工夫されており、新しい発想で「ゾイドを発掘する」という体験を演出しています。特に1/35スケールに引き上げることで、ゾイドとそのライダーの絆が感じられるサイズ感となっています。

海外展開と反響

日本国内での成功を受け、2018年7月からは中国、韓国、香港など海外市場へも展開が開始されています。特に、日本での発売後、ゾイドワイルドシリーズは想定以上の人気を博しており、アニメや玩具に対する子供たち、ファン層からの支持が強く、多くの方がゾイドの魅力を再認識しています。

さらに、タカラトミーは『ゾイドワイルド』をグローバルブランドとして確立するため、海外市場でも調査に基づいた展開を行っています。これにより、シリーズの知名度と人気が世界中に広まっていることが期待されています。

総括

『ゾイドワイルド』は、単なる玩具の枠を超えた新しい形のメディアミックス展開を見せ、世代を超えたファンの心を掴むことに成功しています。プラモデル、漫画、アニメ、ゲームなど多岐にわたる展開の中で、未来のゾイドシリーズの姿を見せることは間違いありません。

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