ゾイド2 ゼネバスの逆襲

ゾイド2 ゼネバスの逆襲

『ゾイド2 ゼネバスの逆襲』は、東芝EMI（現・ユニバーサル ミュージック）から発売されたファミリーコンピュータ用ソフトです。前作『ゾイド 中央大陸の戦い』の続編として、共和国軍の兵士である主人公が、ゼネバス帝国の陰謀に立ち向かう物語が描かれています。

ゲーム概要

本作は、RPGの形式をとりながらも、戦闘シーンはファーストパーソン・シューティングゲームのような視点で行われるという特徴的なシステムを採用しています。フィールド上を移動中に敵とランダムエンカウントし、遭遇した敵部隊との戦闘に勝利することでストーリーを進めていきます。前作からの変更点として、バッテリーバックアップ方式が採用され、ゲームの進行状況を保存できるようになりました。

前作では、ゼネバス帝国にほぼ占領された状態から敵の支配地域を解放していくのが目的でしたが、本作では味方の街を巡りながら、敵を倒してレベルを上げ、資金を稼いで装備を充実させ、洞窟や敵の要塞を攻略していくという、よりRPGらしいゲーム展開となっています。

特徴的なシステム

ランダムエンカウント

前作では敵の姿が見えるシンボルエンカウント制でしたが、本作ではランダムエンカウント制に変更されました。エンカウント頻度を調整することはできませんが、「逃げる」コマンドを何度でも実行できるため、ダメージを受けずにゲームを進めることも可能です。

銀行システム

敵を倒すと、敵の種類に応じて銀行口座に報酬が振り込まれるという独自のシステムが導入されました。街の銀行でお金を引き出さない限り、所持金として使用することはできません。銀行がない街も存在するため、資金管理が重要になります。

戦闘システム

戦闘はリアルタイムで進行し、自機を取り囲むように配置された敵機を射撃していきます。自機の移動という概念はなく、その場で回転しながら敵を攻撃します。敵の弾を避けながら、自分の弾を当てるという、シューティングゲームのような操作が求められます。

偵察機を使用することで、周辺マップを偵察することができます。偵察中には敵の飛行ゾイドと遭遇することもあり、空中戦が発生します。空中戦では、スピード感のある演出が楽しめます。

ストーリー

ゼネバス帝国との長い戦争が終わり、中央大陸に平和が戻った時代。主人公は、中央大陸に位置する都市ダリオスに駐屯するヘリック共和国軍の兵士です。ある日、主人公はダリオス司令部に呼び出され、大陸北部のバレシアからのSOS調査を命じられます。共和国の最新鋭中型ゾイド「アロザウラー」を与えられた主人公は、バレシアへと出発します。

主人公

主人公の名前は自由に設定できます。外見は一般的な共和国軍兵士と変わりませんが、軍からの評価は高く、最新鋭機での単独調査任務を任されるほどの実力を持っています。ダリオスには恋人がおり、彼女との会話も楽しめます。

イベントをこなしていくことで、主人公の階級は昇進していきます。

その他

本作の音楽は、久石譲が担当しています。ゲーム中に表示されるキーワードを集めて東芝EMIに送ると、浅倉大介がアレンジしたサウンドトラックCDがプレゼントされるという企画も実施されました。

まとめ

『ゾイド2 ゼネバスの逆襲』は、前作からのシステム変更や、特徴的なゲームシステム、美しいグラフィックなどが魅力のRPGです。ゾイドファンはもちろん、RPGファンにもおすすめできる作品です。

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