ゾンビ イン ワンダーランド

ゾンビ イン ワンダーランドの世界

『ゾンビ イン ワンダーランド』（Zombie Panic in Wonderland）は、スペインのアカオニ・スタジオが制作したWiiウェア対応のサードパーソン・シューティングゲームです。このゲームは2010年3月16日に日本でマーベラスエンターテイメントによってリリースされ、日本のイラストレーターbomiが手がけた魅力的なキャラクターデザインが特徴となっています。

ゲームの概要

プレイヤーは「桃太郎」「ドロシー（オズの魔法使い）」「白雪姫」といった民話や童話の主人公たちを操作し、銃器を駆使してゾンビの群れと戦います。ゲーム内では、マシンガンや火炎放射器など、さまざまな武器を使いこなし、限られた時間内にゾンビを撃退することが目的となります。

ゲームシステム

Wiiリモコンを使って照準を合わせ、スティックでキャラクターを左右に動かしながら、敵の攻撃をかわすアクションが求められるシステムです。各ステージには、クリアに必要な「クリーンアップ値」が設定されており、敵を倒すことでこの数値が増加。100%に到達すればステージクリアとなります。敵の攻撃を受けるとキャラクターが倒れ、残機が減りますが、残機があれば再び立ち上がりゲームを続行可能です。

なお、ゲームオーバーとなる状況としては、制限時間内にクリーンアップが完了しなかった場合や、残機がなくなった場合があります。ボス戦では制限時間が適用されないため、じっくりと戦うことができるのが特徴です。

攻撃を避けることができる回避行動もあり、これを駆使することで長時間の回避も可能ですが、攻撃ができなくなるため、状況に応じた戦略が求められます。また、特定のゾンビがプレイヤーキャラクターに掴みかかることもあり、その際は近接武器で振り払う必要があります。

武器とアイテム

本作では、威力は低いものの弾切れの心配がないサブマシンガン、強力だが弾の消費が激しいヘビーマシンガン、そして範囲攻撃の可能な火炎放射器を使い分けながら戦います。更に、敵が落とすアイテムを拾うことで、弾薬や燃料を補充できます。フィールド内の多くのオブジェクトは壊すことができ、それによって敵にダメージを与えたり、アイテムを入手するチャンスも生まれます。

ゲームモード

ゲームは「御伽噺モード」と「アーケードモード」の二つのモードに分かれています。御伽噺モードではストーリーに沿って進行し、アーケードモードではクリアしたステージを自由に選んでプレイできます。また、特別なステージも存在します。『ゾンビ イン ワンダーランド DX』では、タッチ操作が最適化され、プレイヤーは下画面をタッチしながら照準を合わせることができます。追加された敵やステージも魅力的です。

登場キャラクター

主なプレイヤーキャラクターであるモモタロウは、刀を持ったフリーターの少年。彼は故郷でのゾンビ襲撃を機に冒険に出かけます。他にドロシーや白雪姫など、さまざまなキャラクターがストーリーを盛り上げます。アリスや赤ずきんも隠しキャラクターとして登場し、ゲームの進行状況に応じて使用可能になります。

開発背景

本作はスペイン発ですが、キャラクターデザインには日本のイラストレーターが起用され、日本の漫画やアニメスタイルのデザインが強く反映されています。また、舞台の一部は昭和の日本をイメージしており、音楽も昭和の名曲が参考にされています。

コラボレーション

さらに、2010年に公開されたアメリカのゾンビ映画とのコラボレーションも行われ、公式サイトには双方の専用壁紙が公開されていました。

このように『ゾンビ イン ワンダーランド』は、ストーリーとキャラクターに特化した、ユニークなアクションシューティングゲームとして、多くのプレイヤーに親しまれています。

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