タイハクオウム

タイハクオウム (大白鸚鵡) について

タイハクオウム（学名：Cacatua alba）は、オウム目オウム科に分類される鳥類で、その名の通り全身が白い美しいオウムです。別名ムジオウムとも呼ばれています。

分布

タイハクオウムは、インドネシアのモルッカ諸島北部に位置する限られた島々（バーチャーン島、ハルマヘラ島、カシルタ島、マンディオリ島、テルナテ島、ティドレ島）にのみ生息しています。

形態

成鳥の全長は約46cm、体重は500～630g程度です。全身は純白で、尾羽や翼の下面はわずかに黄色みを帯びています。嘴と足は暗い灰色をしています。雛は黄色い綿羽で覆われています。性別の違いとして、オスの虹彩は黒色、メスの虹彩は赤褐色であることが挙げられます。

生態

タイハクオウムは、標高300～900mの森林や沼地、マングローブ林などに生息しています。単独またはペアで行動することが多いですが、15羽以下の小規模な群れを形成することもあります。夜間は樹上で50羽以下の群れで休息します。食性は主に果実、液果、種子などですが、樹皮を剥いだり着床植物をついばむことから、昆虫も食べる可能性があると考えられています。

繁殖は卵生で、1月から繁殖期に入ります（5月に卵が発見された例もあります）。地上5～30mの大木の樹洞に巣を作り、一度に2個（飼育下では3個の例も）の卵を産みます。抱卵期間は27～30日、雛は孵化後2～3ヶ月で巣立ちます。

人間との関係

タイハクオウムは、その美しい外見からペットとして人気がありますが、乱獲により生息数が減少しています。また、森林伐採や農地開発、採掘による生息地の破壊も、個体数減少の大きな原因となっています。1981年には、インコ目全体でワシントン条約附属書IIに掲載され、国際的な取引が規制されています。1991年から1992年の調査では、生息数は49,765羽から212,430羽と推定されており、保護対策が求められています。

その他

関連情報として、タイハクオウムはオウム科の中でも比較的大きな種であり、飼育には広いスペースが必要です。また、非常に知能が高く、飼い主とのコミュニケーションを好むため、適切な飼育環境と愛情が大切です。


出典

Wikipedia


関連項目

オウム
インコ
* ワシントン条約

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