タイラス・トーマス

タイラス・ウェイン・トーマス

タイラス・ウェイン・トーマス（Tyrus Wayne Thomas、1986年8月17日 - ）は、アメリカ合衆国ルイジアナ州バトンルージュ出身の元プロバスケットボール選手。ポジションはパワーフォワード。206cm、102kgの体格を誇った。

経歴

大学時代

ルイジアナ州立大学に進学し、当初はレッドシャツとして練習に励んだ。その後、パワーフォワードとしてロスター入りを果たし、2006年のNCAAトーナメントでは足に怪我を抱えながらもチームを牽引し、ベスト4進出に大きく貢献した。

NBA時代

2006年のNBAドラフトにアーリーエントリーし、ポートランド・トレイルブレイザーズから1巡目4位という高評価で指名を受けた。しかし、ドラフト当日にシカゴ・ブルズへトレードされる。

2006年10月31日のマイアミ・ヒート戦でNBAデビューを飾る。この試合でジェームス・ポージーとの接触により鼻を骨折するアクシデントに見舞われたものの、4得点5リバウンド2ブロックとまずまずの成績を残した。鼻の骨折もフェイスマスクを装着することで悪化を防ぎ、1試合欠場後すぐに復帰を果たした。

ルーキーシーズンは、1試合平均13.4分という短い出場時間の中で、5.2得点3.7リバウンド1.1ブロックのアベレージを記録し、オールルーキーセカンドチームに選出された。また、この年のスラムダンクコンテストには、ブルズの選手としてスコッティ・ピッペン以来の出場を果たしたが、「小遣い稼ぎ」という出場動機を発言したために批判を浴び、リーグから罰金も科せられた。

2年目の2007-08シーズンは、期待されたほどの成長は見られず、チームも大きく勝率を落とすなど不本意なシーズンとなった。

2008-09シーズン、ブルズは新人デリック・ローズが加入し、新ヘッドコーチにビニー・デル・ネグロを迎えるなど、新たな体制でシーズンに臨んだ。トーマスは先発の座を確保し、出場時間が大幅に増加したことで、10.8得点、6.4リバウンド、1.9ブロックと多くのスタッツでキャリアハイを更新し、チームのプレーオフ復帰に大きく貢献した。

2010年2月18日、ロナルド・マレー、エイシー・ロー、ドラフト1巡指名権との交換トレードで、シャーロット・ボブキャッツへ移籍。同年11月7日から12月22日までの22試合を負傷のため欠場。トレード前のシーズン成績は29試合に出場し、平均23.4分で8.8得点、6.3リバウンド、1.7ブロック、1,4スティール、1.1アシストを記録。

ブルズでは254試合に出場し1試合平均23.4分出場し、平均7.8得点、5.1リバウンド、1.4ブロック、0.9アシスト、0.9スティールを記録。オーランド・マジックとのプレーオフ第4戦では21得点、9リバウンドをあげた。2009-2010シーズン終了後に制限付きフリーエージェントとなった彼は、2010年7月、ボブキャッツと複数年契約を結んだ。

2012年1月25日のワシントン・ウィザーズ戦ではトリプルダブルにあとわずかの13得点、9リバウンド、9ブロックと活躍し勝利に貢献した。

2013年7月、アムネスティ条項を行使されてボブキャッツから解雇された。

NBA以降

2015年1月13日、グリズリーズ傘下のDリーグチーム、アイオワ・エナジーに加入。1月22日、メンフィス・グリズリーズと10日間契約を結んだが、契約は更新されず、再びアイオワ・エナジーに送られた。

2015年9月4日、バスケットボール・ブンデスリーガのアイスベーレン・ブレーマーハーフェンと契約を結んだ。2016年2月16日に同チームを退団。平均3.6得点、3.4リバウンドの成績であった。

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