タイラー・アンダーソン

タイラー・ジョン・アンダーソン：技巧派左腕、MLBでの軌跡

タイラー・ジョン・アンダーソン（Tyler John Anderson, 1989年12月30日 - ）は、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス出身のプロ野球選手。ロサンゼルス・エンゼルスに所属する左投左打の投手であり、その安定した投球でチームに貢献している。

プロ入り前

高校時代から注目を集め、2008年のMLBドラフトでミネソタ・ツインズから指名を受けるも、契約せずにオレゴン大学へ進学。大学ではその才能を開花させ、2010年には日本で開催された第5回世界大学野球選手権大会にアメリカ合衆国代表として参加し、国際舞台を経験した。

コロラド・ロッキーズ時代

2011年のMLBドラフト1巡目（全体20位）でコロラド・ロッキーズから指名を受け、プロとしてのキャリアをスタート。2012年にA級アッシュビル・ツーリスツでプロデビューを果たし、20試合に先発登板して12勝3敗、防御率2.47という素晴らしい成績を記録。その後も着実にステップアップし、2014年にはAA級タルサ・ドリラーズで7勝4敗、防御率1.98、106奪三振と圧倒的な成績を残した。

2016年6月にはメジャー初昇格を果たし、サンディエゴ・パドレス戦でメジャーデビュー。その後は先発ローテーションに定着し、19試合に先発登板して5勝6敗、防御率3.54、99奪三振を記録。本拠地クアーズ・フィールドでの成績も安定しており、将来を期待された。

ジャイアンツ、パイレーツ、マリナーズ時代

2019年オフにサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍。2021年にはピッツバーグ・パイレーツ、シアトル・マリナーズと渡り歩き、様々なチームで経験を積んだ。

ドジャース時代

2022年にはロサンゼルス・ドジャースと契約。この年、アンダーソンは先発ローテーションの一角として自己最多の15勝を挙げ、オールスターゲームにも初選出されるなど、キャリアハイのシーズンを送った。

エンゼルス時代

2022年オフにロサンゼルス・エンゼルスと3年契約を結び、新たな挑戦を開始。2023年は不本意な成績に終わったものの、2024年には見事に復活。2度目のオールスターゲーム選出を果たし、その実力を改めて証明した。

投球スタイル

アンダーソンの投球は、平均90.8mph（約146.1km/h）のフォーシームを中心に、チェンジアップ、カッターなどの変化球を織り交ぜ、打者を打ち取るスタイル。制球力も高く、安定した投球が持ち味だ。

記録

MLBオールスターゲーム選出：2回（2022年、2024年）
第5回世界大学野球選手権大会 アメリカ合衆国代表

タイラー・アンダーソンは、その実直なプレースタイルと、常に向上心を持って努力を続ける姿勢で、これからも多くのファンを魅了し続けるだろう。

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