タイリョウザクラ

タイリョウザクラ（大漁桜）

タイリョウザクラは、静岡県熱海市網代で生まれた早咲きの桜です。育種家として知られる角田晴彦氏が、1965年頃にオオシマザクラとカンザクラを交配させて作り出しました。

特徴

開花時期: 通常は3月下旬ですが、温暖な地域や年によっては2月下旬頃から花を咲かせます。
名前の由来: 春先の漁の時期に咲くこと、そして花弁の淡いピンク色が「桜鯛」と呼ばれる春に獲れる真鯛の色に似ていることから、「大漁桜」と名付けられました。
その他: 花弁が美しく、潮風にも強いのが特徴です。日本花の会の推奨品種・配布対象品種にも選ばれており、日本各地で栽培されています。

原木と現在

タイリョウザクラの原木は、もともと網代漁港の網干場にありました。しかし、1998年頃に漁業関係者によって阿治古神社に寄贈され、現在では本殿脇に2本が植えられています。

主な植栽場所

タイリョウザクラは、その美しさから各地で植栽されています。以下は主な植栽場所です。

阿治古神社本殿脇 (静岡県熱海市): 原木が寄贈された場所です。
鈴廣 かまぼこの里 (神奈川県小田原市): 数本のタイリョウザクラが植えられています。
酒匂川脇 (神奈川県小田原市): 小田原アリーナの対岸に数十本が植えられています。
小金井公園 (東京都小金井市): 2本のタイリョウザクラを見ることができます。
円道寺池 (栃木県益子町): 数本のタイリョウザクラが植えられています。
中根駅 (茨城県ひたちなか市): 駅周辺に数本のタイリョウザクラがあります。
女川駅周辺 (宮城県女川町): 「女川桜守りの会」によって100本以上が植樹されました。
片倉初発神社周辺 (福島県南相馬市): 約300本のタイリョウザクラが植えられています。
碧南市臨海公園 (愛知県碧南市): 1本のタイリョウザクラが植えられています。
室戸広域公園 (高知県室戸市): 数本のタイリョウザクラを見ることができます。
浦上川桜回廊 (長崎県長崎市): 数本のタイリョウザクラが植えられています。

まとめ

タイリョウザクラは、その美しい花と早咲きであることから、春の訪れを告げる桜として親しまれています。各地で植栽されており、多くの人々に愛されています。お近くの植栽場所を訪れて、その美しさを堪能してみてはいかがでしょうか。

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