タイ・プレミアリーグ2012

タイ・プレミアリーグ2012：詳細なシーズンレビュー

タイ・プレミアリーグ2012は、タイサッカーのトップリーグであるタイ・プレミアリーグの16回目のシーズンとして、2012年3月17日から10月28日まで開催されました。公式名称は「スポンサー タイ・プレミアリーグ」でした。

概要

このシーズンでは、前年のタイ・ディヴィジョン1リーグから3チームが昇格しました。ウアチョン・ユナイテッドとチャイナートは初のプレミアリーグ参戦となり、BBCUは3年ぶりの復帰を果たしました。

ムアントン・ユナイテッドが、プレミアリーグ史上初の無敗優勝を達成し、2シーズンぶり3度目のタイトルを獲得しました。この優勝により、ムアントン・ユナイテッドはAFCチャンピオンズリーグ2013のグループステージ出場権を獲得しました。また、タイFAカップ2012で優勝したブリーラム・ユナイテッドは、AFCチャンピオンズリーグの予選プレーオフ出場権を獲得しました。

一方、TTMチエンマイ、BBCU、タイ・ポートの3チームは、シーズン終了後にディヴィジョン1リーグへ降格しました。特に、タイ・ポートはプレミアリーグ創設以来、16シーズン連続でトップディヴィジョンに所属していましたが、このシーズンで降格となり、創設時からのメンバーで一度も降格を経験していないチームはBECテロ・サーサナのみとなりました。

得点王には、ムアントン・ユナイテッドのティーラシン・デーンダーとBECテロ・サーサナのクレイトン・シウバの2人が、ともに24得点で輝きました。年間最優秀選手にはティーラシン・デーンダー、年間最優秀若手選手にはBECテロ・サーサナのチャナティップ・ソングラシン、年間最優秀監督にはムアントン・ユナイテッドのスラヴィシャ・ヨカノヴィッチが選ばれました。

所属チーム（2012年）

以下は、2012年シーズンの所属チームです。前年度の成績順に記載されています。

ブリーラム・ユナイテッドFC
チョンブリーFC
BECテロ・サーサナFC
ムアントン・ユナイテッドFC
オーソットサパー・サラブリーFC
バンコク・グラスFC
アーミー・ユナイテッドFC
タイ・ポートFC
サムットソンクラームFC
TOT SC
パタヤ・ユナイテッドFC
TTMチエンマイFC
イーサーン・ユナイテッドFC
ウアチョン・ユナイテッド
チャイナートFC
BBCU FC

シーズン中にいくつかのチーム名が変更されました。

ブリーラムPEA FCは、ブリーラムFCと合併し、ブリーラム・ユナイテッドFCに変更。
タイ・ポートFCは、ポートFCに変更後、タイ・ポートFCに戻しました。
TTMピチットFCは、TTMチエンマイFCに変更。
シーサケートFCは、イーサーン・ユナイテッドFCに変更。
ブリーラムFCは、ウアチョン・ユナイテッドに変更。

カップ戦

タイFAカップ2012: ブリーラム・ユナイテッドがアーミー・ユナイテッドに2-1で勝利。
コー・ロイヤルカップ2013: ブリーラム・ユナイテッドがムアントン・ユナイテッドに2-0で勝利。
タイ・リーグカップ2012: ブリーラム・ユナイテッドがラーチャブリーに4-1で勝利。
トヨタプレミアカップ2012: 名古屋グランパスがブリーラム・ユナイテッドに2-0で勝利。

タイ・ディヴィジョン1リーグ2012

タイ・ディヴィジョン1リーグ2012では、ラーチャブリーが優勝し、ラーチャブリー、スパンブリー、バンコク・ユナイテッドが来シーズンのプレミアリーグに昇格しました。

日本人選手

2012年シーズンには、多くの日本人選手がタイのクラブでプレーしました。

小川圭佑 （パタヤ・ユナイテッド）
片野寛理、山本寛幸 （オーソットサパー・サラブリー）
加藤友介 （BECテロ・サーサナ）
河村崇大 （TOT）
櫛田一斗 （チョンブリー）
猿田浩得 （バンコク・グラス）
樋口大輝 （ウアチョン・ユナイテッド）
* 本田慎之介 （ブリーラム・ユナイテッド）

タイ・プレミアリーグ2012は、ムアントン・ユナイテッドの圧倒的な強さと、ブリーラム・ユナイテッドのカップ戦での活躍が際立ったシーズンでした。また、多くの日本人選手がタイのサッカー界で活躍し、その存在感を示しました。

もう一度検索