タイ文化センター

タイ文化センターについて

タイ文化センター（Thailand Culture Center, TCC）は、タイのバンコクに位置する国立の文化施設です。劇場やコンサートホール、集会場を備え、様々な文化イベントや活動が行われています。日本からの無償資金協力によって建設され、1983年にその歴史が始まりました。

沿革

1983年7月19日、タイの内閣府は教育省に対し文化センターの建設を命じました。このプロジェクトには日本からの支援が大きく寄与しており、タイ政府は建設用地の確保や公共事業の施工を行いました。その後、1985年4月1日にシリントーン王女が訪問し、センターの名称が決定されました。1987年10月9日、国王の臨席のもとで正式に開館し、その後タイ文化センターは文化省の文化振興局により管理されています。

タイ文化センターは、1989年からは青少年や成人国民を対象とした教育活動や、芸術文化の普及において重要な役割を担うようになります。これを通じて、タイ文化への理解と愛護を深め、文化保護の意識を高める活動が行われています。さらに、世界の国々との文化交流を促進し、相互理解の場としても機能しています。

設備

文化センター内には、2つの劇場と1つの野外劇場があります。メインホールは2,000席を有し、音響設備が非常に優れています。このホールは、主にステージ発表やコンサート、国際会議などに利用されます。また、小ホールは多目的に使用でき、240席のアトラクション用設定や、会議時には500席を持つことができます。野外劇場も1,000席収容可能で、様々な文化活動が行われています。

センター内には文化図書室やタイ生活常設展示室もあり、タイ文化と日本文化に関する展示が行われています。

開館時間と入場料

タイ文化センターの開館時間は月曜日から土曜日の9:30から16:30までで、日曜日と祝日は休館です。入場は基本的に無料であり、訪れる人々に多様な文化体験を提供しています。

所在地

センターはバンコクのフワイクワーン区ラッチャダーピセーク通りに位置しており、バンコクメトロのタイ文化センター駅から簡単にアクセスできます。

日本からの援助

1974年には日本からの援助によってセンターの建設が始まり、2006年には音響設備の提供を受けています。こうした国際的な協力は、タイ文化センターの発展に寄与しており、豊かな文化環境の形成に繋がっています。

タイ文化センターは、地域の文化振興に貢献し、多彩な芸術活動を通じて人々を繋げる重要な役割を果たし続けています。

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