タイ証券取引所

タイ証券取引所の概要

タイ証券取引所（SET）は、タイ王国における唯一の証券取引所で、バンコクのクローントゥーイ区に位置しています。1974年に設立されたこの取引所は、1992年に制定された証券取引法に基づいて運営されています。タイ証券取引所は、国内外の投資家に株式取引の機会を提供する重要な役割を果たしています。

経営と運営

SETは、最大11名で構成される理事会によって運営されています。この理事会のうち最大5名は証券取引委員会（SEC）によって任命され、残りの5名はSET会員企業によって選出されます。そして、もう1名は理事会によって任命され、その人物が理事長を務めます。2003年末の時点で、理事会には11名が在籍しており、そのうち1名は理事長です。また、同年12月末におけるSETおよびその関連会社の従業員数は643名でした。

取引市場

タイ証券取引所には、メインボードおよびmai（Market for Alternative Investment）の2つの市場があります。メインボードは、東京[[証券取引所]]でいうプライムに相当する市場であり、maiは成長企業向けの市場として位置づけられています。これにより、様々な会社の株式が取引される機会が提供され、特に新興企業などが資金調達できるプラットフォームとして機能しています。

株式の種類

取引所で扱われる株式は、ローカル株（L株）、フォーリン株（F株）、NVDR（議決権なし預託証券）の3種類があります。ローカル株は、タイ国内で流通する普通株であり、外国人（タイ人以外）が保有した場合、配当や議決権が無効となります。一方、フォーリン株はタイ人が保有する際、配当や議決権が無効になります。フォーリン株は流動性が低く、かなり高値で取引されることが多いため、売買が成立しにくいという特性があります。NVDRは、タイ人や外国人両方が保有することができ、議決権はありませんが、配当とワラントは受け取れるため、流動性は高いとされています。

SET指数

SETにおける代表的な指標はSET指数です。この指数は、1975年4月30日の株価を基準に、メインボード全上場普通株の時価総額をもとに算出されています。上場企業数は2007年4月末時点で521社に達し、時価総額は約5.3兆バーツ（約19兆円）となりました。

会員会社

証券取引所での証券売買は、SETの会員会社に対してのみ許可されています。会員に認可されるためのライセンスは、タイ財務省がSETによる推薦に基づいて付与されます。現在、SETには37社の会員企業があります。

立会時間

Tk証券取引所の通常の取引時間は、前場が10:00から12:30（日本時間12:00から14:30）、後場が14:30から16:30（同16:30から18:30）となっています。

外部リンク

詳細な情報については、タイ証券取引所公式サイトをご覧ください。

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