タギッグ

タギッグ市は、フィリピンのマニラ首都圏に位置する都市で、バエ湖の湖岸に広がっています。その地理的な位置から、南にムンティンルパ市、南西にパラニャーケ市、西にパサイ市、北西にマカティ市、北にパテロスとパシグ市、そして北東にはリサール州と隣接しています。かつてはバエ湖畔の小さな漁村に過ぎませんでしたが、近年、C-5高速道路の開通と、フォート・ボニファシオ（旧ボニファシオ駐屯地）の大規模再開発によって、マニラ首都圏でも有数の発展都市へと変貌を遂げました。

ボニファシオ・グローバルシティを巡る紛争

タギッグ市の発展を語る上で欠かせないのが、ボニファシオ・グローバルシティの存在です。この地区は、かつてボニファシオ駐屯地の一部でしたが、大規模な再開発によって、オフィスビルやショッピングモール、ホテル、高級コンドミニアム、インターナショナルスクールなどが集積する複合都市へと生まれ変わりました。

しかし、ボニファシオ・グローバルシティの帰属を巡り、長らくマカティ市との間で紛争が続いていました。2003年には、パシグ地方裁判所がこの地域はタギッグ市に帰属するという判決を下し、決着を見ました。

軍事施設とボニファシオ駐屯地

タギッグ市には、フィリピン陸軍の総司令部をはじめ、フィリピン海軍や海兵隊の基地が置かれており、軍事拠点としての側面も持っています。かつてのボニファシオ駐屯地は、現在ではボニファシオ・グローバルシティへと姿を変え、商業・住宅都市としての役割を担っています。

ボニファシオ・グローバルシティの詳細

フォート・ボニファシオのうち、約240ヘクタールの広大な土地が再開発され、誕生したのがボニファシオ・グローバルシティです。この地区には、オフィスビル、ショッピングモール、ホテル、コンドミニアム、インターナショナル・スクールなどの施設が集積しており、多くの人々が働き、生活を送っています。また、マニラ日本人学校もこの地区に位置しており、日本人駐在員とその家族にとっても重要な生活拠点となっています。

タギッグ市の交通網

タギッグ市では、交通インフラの整備も進められています。2011年時点では、ビクータン地区において、新たな交通システムであるビクータンAGTの建設が進められていました。これにより、市内の移動がよりスムーズになり、交通渋滞の緩和にもつながることが期待されています。

その他の情報

タギッグ市には、多くのバランガイ（行政区画）が存在します。

また、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

フィリピン
バコロド
ナガ
タバコ
ビガン
アメリカ合衆国
ダラス
ルーマニア
* ブカレスト

タギッグ市は、急速な発展を遂げる一方で、歴史と文化も併せ持つ魅力的な都市です。今後もさらなる発展が期待されています。

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