タッグチーム

タッグチームについて

タッグチームは、プロレスの試合形式であるタッグマッチに参加するために編成された、複数のレスラーからなるチームを指します。タッグ（Tag）の語源は、元々鬼ごっこに由来し、交代の際に相手に触れる行為を意味しました。これが転じて、タッグマッチではそのタッチが重要な要素となり、チームとして戦うことがタッグチームの特性となっているのです。

チームの構成

タッグチームの主な構成は通常2人で構成され、これを「コンビ」と呼ぶこともあります。しかし、タッグチームは人数が多いこともあり、3人以上のチーム編成も見られます。3人組は「トリオ」と呼ばれ、3人以上で行う試合は人数に応じて「○人組」と称されます。特に3対3のタッグマッチは「6人タッグ」、4対4は「8人タッグ」として広く親しまれています。

日常的に同じレスラーたちが組む場合、「ユニット」と称され、独自のチーム名を名乗ることで観客に認識させる方法も取られています。また、リーグ戦やトーナメントでは、タッグチームに名前が付けられることが一般的です。

タッグチームは精神的な結びつきが強く、コンビネーション・プレイと呼ばれる合体技を演出することがしばしばあります。ただし、仲間割れやトラブルによるコンビ解消も珍しくありません。さらに、普段は特定のチームに属さないレスラー同士が、必要に応じてタッグを組むことも多々あります。

プロレスにおけるタッグの意義

プロレス団体の一つであるWWEでは、OVW出身の新人レスラーがタッグでデビューすることが多いです。デビュー後には、タッグ戦線での活躍を通じて存在感を示し、タッグ王座挑戦権を得るためにノンタイトル戦に挑むことが一般的な流れです。

また、時には団体の意向によりチーム分裂のストーリーラインが設定され、一人のみがメインロースターに残るケースも見受けられます。新人育成の手法としても、ベテランレスラーと組ませることが多く、それにより技術を磨く機会を設けています。

プロレス興行においては、固定のタッグチームが存在することにより、チーム間の対立構造が生まれ、観客にとって試合の魅力が増す要素となります。また、異なるレスラー同士を組み合わせることで、試合のカード編成が多様化し、観客に新たな刺激を提供できるメリットもあります。

まとめ

タッグチームは、プロレスというエンターテインメントにおいて欠かせない存在です。その組織構成や対立、成長過程は物語の中核を成し、観客を惹きつける大きな要素となっています。タッグチームの魅力を理解することで、プロレス観戦の楽しみはさらに深まることでしょう。

もう一度検索