タミーム・ビン・ハマド・アール＝サーニー

シャイフ・タミーム・ビン・ハマド・アール＝サーニー

タミーム・ビン・ハマド・アール＝サーニー（英語: Shaikh Tamim Bin Hamad Al-Thani）は、1980年6月3日にドーハで生まれたカタールの現首長です。彼はカタール投資庁の役員会長やカタールオリンピック委員会の委員長、さらに国際オリンピック委員会の委員も務めており、国際的にも重要な役割を果たしています。タミーム首長はハマド・ビン・ハリーファ・アール＝サーニーの四男で、母はモーザ・ビント・ナーセル・アル＝ミスナドです。彼は現在44歳であり、現存する君主の中では最も若い人物です。

経歴

タミームは1998年に英国のサンドハースト王立陸軍士官学校を卒業し、2003年の8月5日には兄のジャーシムが廃位されたことを受けて新たな太子として任命されました。2006年にはドーハで開催されたアジア競技大会の組織委員長を務め、その後2009年にカタール軍副司令官に就任しました。

首長としての地位は、2013年6月25日に父であるハマド・ビン・ハリーファから譲位される形で手に入れました。彼の治世の中で注目された出来事の一つは、2017年6月5日に周辺諸国がカタールとの外交関係を断絶したことです。この外交危機以降、タミームは国民の愛国心を引き上げることに成功し、支援を得ることができました。

同年の12月には、カタール建国記念日の際に中国人民解放軍による訓練の一環で軍事パレードを行い、従来の英国式の隊列から中国式の行進に変えたことが話題となりました。また、中国製の弾道ミサイルを披露し、上海協力機構への加盟申請も行いました。2021年には同盟国のトルコと共にこの機構への参加が認められました。

2022年9月22日には、日本で行われる故安倍晋三元総理の国葬儀にカタールの代表として出席することが日本の外務省から発表されました。ただし、彼はメディアとの接触をあまり持たず、即位以降の約10年の間に公式のインタビューはわずかに3回程度しか行われていません。

家族

タミーム首長は結婚歴があり、妻にはジャワーヒル・ビント・ハマド・ビン・スハイム・アール＝サーニー（2005年）、アル＝アヌード・マーネア・アル＝ハージリー（2009年）、ヌーラ・ビント・ハザール・アッ＝ラジバーニー・アッ＝ドーサリー（2014年）といった女性がいます。また、彼には7人の息子と4人の娘がいます。

息子の名前は以下の通りです：

• - ハマド（2008年生まれ）
• - アブドッラー（2012年生まれ）
• - ジャーシム（2013年生まれ）
• - ジョーアーン（2015年生まれ）
• - ムハンマド（2017年生まれ）
• - ファハド（2018年生まれ）

娘の名前は次の通りです：

• - アル＝マヤーサ（2006年生まれ）
• - アーイシャ（2010年生まれ）
• - ナーイラ（2010年生まれ）
• - モーザ（2018年生まれ）

タミーム首長は、カタールの国益を守るために積極的に外交活動を行っている一方、私生活では家庭を大切にしている人物です。

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