タメルラン・バシャエフ

タメルラン・バシャエフ：柔道界の新星、その軌跡と実力

タメルラン・バシャエフ（1996年4月22日生まれ）は、ロシアを代表する柔道家であり、100kg超級の選手として国際的に活躍しています。チェチェン共和国出身である彼の、これまでの道のりと輝かしい戦績を詳しく見ていきましょう。

幼少期から柔道との出会い

バシャエフは10歳の時に柔道を始めました。柔道と並行してサンボにも取り組み、2014年にはサンボの世界ユース選手権で優勝するという実績を残しています。その後、柔道に専念することを決意し、才能を開花させていきました。

ジュニア時代から頭角を現す

柔道に専念後、バシャエフはすぐにその才能を発揮し始めます。2014年のヨーロッパジュニア100kg級で3位入賞を果たすと、翌2015年の世界ジュニアでは、準々決勝で日本の小川雄勢選手を破り、決勝では田中源大選手に逆転勝ちして見事優勝を果たしました。この頃から、その実力は国際的にも注目されるようになります。

成人としての挑戦と躍進

ジュニアでの成功をステップに、バシャエフは成人後も着実に実績を積み重ねていきます。2016年のU23ヨーロッパ選手権で2位、2017年には同大会で優勝。2018年のヨーロッパ選手権では決勝で敗れたものの2位に入賞し、世界軍人選手権大会でも2位となるなど、安定した強さを見せました。

また、グランドスラム大阪では王子谷剛志選手を破って3位、ワールドマスターズでも影浦心選手を破るなど、日本人選手との対戦でもその実力を発揮しています。

2019年のグランドスラム・エカテリンブルグでは、決勝でイスラエルのオル・サッソン選手を破り優勝。2020年のヨーロッパ選手権では、同僚のイナル・タソエフ選手を破り優勝するなど、ヨーロッパを中心にその名を轟かせました。

東京オリンピックでの激闘と銅メダル

2021年、バシャエフは東京オリンピックの代表に選出されます。国内にはイナル・タソエフという強力なライバルがいましたが、世界選手権での実績が評価されての選出でした。オリンピック本番では、準々決勝でオリンピック3連覇を狙うフランスのテディ・リネール選手を破るという大金星を挙げます。準決勝ではジョージアのグラム・ツシシビリ選手に敗れたものの、3位決定戦ではウクライナのヤキフ・ハンモ選手に勝利し、見事銅メダルを獲得しました。

中立選手としての挑戦と今後の展望

2023年の世界選手権には、中立選手(AIN)として出場しましたが、2回戦で影浦心選手に敗れました。しかし、その後のグランプリ・ドゥシャンベ、グランドスラム・アスタナでは優勝。グランドスラム・東京でも優勝を果たし、再び存在感を示しています。2024年の世界選手権では3位に入賞しました。

タメルラン・バシャエフは、常に向上心を持ち、進化を続ける柔道家です。今後の活躍にも期待が高まります。

(出典: JudoInside.com)

タメルラン・バシャエフ - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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