タンゴ12

タンゴ12とその関連サッカーボール

タンゴ12（TANGO 12）は、アディダス社が開発したサッカーボールであり、2011年のFIFAクラブワールドカップや2012年のUEFA EURO、さらには日本のJリーグの公式試合球として使用されました。このボールは、サッカー界において特別な意味を持ちながら、選手たちのパフォーマンスを引き出すために設計されています。

タンゴ12のデザインコンセプト

タンゴ12という名称は、1978年にアルゼンチンで開催されたワールドカップにおいて初めて登場したタンゴボールに由来しています。このボールは、そのデザインにおいても革新を象徴するもので、特に日本でのクラブワールドカップに向けてインスピレーションを受けたデザインが採用されています。ボールのデザインには、日本らしさを打ち出すために「日出ずる国」象徴の太陽がモチーフとして用いられています。また、FIFAのカラーとして知られるダークブルーが基調色として選ばれ、視覚的なインパクトを与えています。

カフサ：タンゴ12の後継

タンゴ12の技術を継承したカフサ（cafusa）は、2013年のFIFAコンフェデレーションズカップのために開発されました。カフサは、カーニバル（カーナヴァル）、サッカー（フーテボル）、サンバの音を組み合わせた名称です。デザインは異なるものの、タンゴ12同様に最先端の技術と材料が使用されており、2012年のクラブワールドカップや2013年のJリーグでも目にすることができました。このボールは、サッカーの祭典であるコンフェデレーションズカップの雰囲気を伝える重要な役割を果たしました。

タンゴ12コトホギ：Jリーグ20周年の記念ボール

タンゴ12コトホギ（TANGO 12 KOTOHOGI）は、Jリーグの20周年を祝うために制作された公式試合球です。このボールは、タンゴ12の基本デザインを基に、Jリーグカラーである赤と白を取り入れることで、スポーツを表現しつつ、華やかさも感じさせるデザインが施されています。「コトホギ」という名称は、「言祝ぎ」といった祝賀の意味をもつ言葉から取られています。

このボールは、2013年5月11日から5月29日までの期間中、Jリーグの第11節から第13節、ナビスコ杯の第6節から第7節、J2第14節から第16節まで、全74試合にわたって使用されました。この最終日の試合では、アジアチャンピオンズリーグに出場していた4チームの第9節の試合が行われるなど、多くの注目が集まりました。また、特別な記念マッチとして、5月11日に浦和レッズ対鹿島アントラーズの試合が「Jリーグ20thアニバーサリーマッチ」として開催されました。この試合には、かつて浦和に在籍したロブソン・ポンテや、鹿島で活躍したアルシンド・サルトーリなど、レジェンドプレーヤーが来場し、盛り上がりを見せました。

これらのサッカーボールは、技術革新だけでなく、サッカーを通じた文化や地域への想いが込められた重要なアイテムとして、今後も愛され続けることでしょう。

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