タンバー (潜水艦)

タンバー (USS Tambor, SS-198)

USS Tambor (SS-198)は、アメリカ海軍の潜水艦であり、タンバー級潜水艦の最初の艦です。その名はスペイン語で「打楽器」を意味し、さまざまな魚の種類も連想させます。ここでは、タンバーの艦歴や任務について詳しく紹介します。

艦歴

タンバーの建造は1939年1月16日にコネチカット州グロトンのエレクトリック・ボート社で開始され、1940年12月20日に進水しました。1940年6月3日にはジョン・M・マーフィー少佐の指揮下で就役し、ニューロンドンでの準備を経て、コロンへの訓練航海に出発しました。訓練後、タンバーはポーツマス海軍造船所で爆雷に関する研究を行い、1941年5月に太平洋艦隊潜水艦部隊に配属されます。

第1の哨戒 (1941年11月 - 12月)

1941年11月19日、タンバーはウェーク島近海で平時哨戒を開始し、途中で真珠湾攻撃が発生します。12月にはウェーク島の戦いでの日本帝国艦隊の艦砲射撃を目撃しましたが、哨戒はエンジン不調により打ち切られ、12月23日に真珠湾に帰投しました。

第2の哨戒 (1942年3月 - 5月)

1942年3月15日、タンバーはマーシャル諸島方面へ向けて出発します。この期間中、9回の攻撃機会を活かし、タンカーを撃沈する戦果を挙げました。しかし、報告では魚雷の不具合が問題視されました。

ミッドウェー海戦

1942年5月21日、タンバーはミッドウェー海戦に参加し、日本艦隊の動向を監視。6月7日に大型艦を発見しましたが、攻撃の機会を逃し、26日の海底の安全を保つために潜航。しかし、対潜爆弾により損傷し、その後の行動を断念しました。

第3の哨戒 (1942年7月 - 9月)

7月24日、タンバーは再度マーシャル諸島に向かい、8月には複数の艦艇に対して攻撃を仕掛け、一定の戦果を収めます。この哨戒でタンバーは57日間の行動を経てフリーマントルに帰投しました。

第4の哨戒 (1942年10月 - 11月)

タンバーはインドシナ半島方面に向かうことになり、魚雷不足に対応するため機雷を搭載。11月には海南島沖で貨客船を撃沈し、その後も様々な戦果を挙げました。

その後の哨戒

以降、タンバーは数回の哨戒を経て、様々な艦艇を攻撃し、最終的には真珠湾に帰投。その後の訓練活動に従事しました。

戦後の任務

戦争終了後は訓練艦としての任務を果たし、1959年に除籍されたタンバーは、合計11個の従軍星章を受章。第二次世界大戦における通商破壊戦に大きく寄与した潜水艦として、その歴史は今も語り継がれています。

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