ダイ・ハード/ラスト・デイ

映画『ダイ・ハード/ラスト・デイ』の概要

『ダイ・ハード/ラスト・デイ』（英語タイトル：A Good Day to Die Hard）は、2013年に公開されたアメリカのアクション映画で、ジョン・ムーアが監督を務め、ブルース・ウィリスが主役を演じています。本作は、シリーズとしては5作品目にあたりますが、初作から25年、前作からは6年ぶりのリリースとなります。原題は、インディアンの言葉「死ぬにはいい日だ」に由来しており、全米や日本では2013年2月7日、または2月14日に公開されました。日本ではPG12に指定されているため、12歳以下の鑑賞には保護者の同伴が求められます。

ストーリー概要

物語は、ニューヨーク市警察のジョン・マクレーンが、モスクワで殺人事件を起こし逮捕された息子ジャックの元へ向かうところから始まります。ジャックは実はCIAのスパイであり、政治犯ユーリ・コマロフを救出する任務を負っていました。マクレーンは控訴法廷でジャックと再会したものの、突然裁判所が爆破され、混乱の中ジャックが逃走してしまいます。ジャックはコマロフを連れて車で逃走し、この一連の出来事がロシア政治の陰謀に深く関わっていることが明らかになります。

ジャックとマクレーンは、コマロフが握っているチャガーリン与党の犯罪を証明する証拠ファイルを求めて、チェルノブイリに向かうことにします。チェルノブイリで待ち受けていたのは、コマロフの真の計画でした。実はコマロフは濃縮ウランを手に入れ、大金を得ようとしていたのです。ジャックとマクレーンは、コマロフと彼の娘イリーナの裏切りに直面しながらも、最終的に彼らの計画を阻止することに成功します。

キャラクターとキャスト

本作の主要キャラクターは以下の通りです。

- ジョン・マクレーン（演：ブルース・ウィリス）: ニューヨーク市警察のベテラン刑事で、運の悪さが際立つキャラクター。
- ジャック・マクレーン（演：ジェイ・コートニー）: マクレーンの息子で、CIAの任務を負い、父と共に苦境に立たされます。
- ルーシー・マクレーン（演：メアリー・エリザベス・ウィンステッド）: マクレーンの娘で、物語においては父を見送る重要な役割を持っています。
- ユーリ・コマロフ（演：セバスチャン・コッホ）: ロシアの元大物政治家で、複雑な立場に置かれています。
- イリーナ（演：ユーリヤ・スニギル）: コマロフの娘で、父と共に計画を進める重要な役どころのキャラクターです。

撮影と評価

この映画の制作は、撮影時に使用されたセットが火災で全焼してしまうなどのトラブルにもかかわらず行われました。結果的に、本作は約9200万ドルの制作費に対し、アメリカ国内では6700万ドル程度の興行収入を上げるにとどまり、シリーズ内では最低の記録となりました。しかし、国際的には成功を収め、最終的には3億ドルを超える興行収入を得ました。

評価は全体として低く、Rotten Tomatoesではわずか16%という評価を受け、シリーズの中でも最低の評価となっています。日本の映画雑誌『映画秘宝』では、その年のワーストランキングで3位として取り上げられたこともあります。ウィリス自身は第6作目への興味を示していたものの、計画はキャンセルされ、その後の俳優業引退が発表されました。

『ダイ・ハード/ラスト・デイ』は、父子の絆を描いたアクション映画として、シリーズの一つの節目を迎える作品となっています。これまでのシリーズのファンはもちろん、新たに本作に触れる観客にもその魅力を伝えることができる内容となっています。

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