ダウンロードマネージャ

ダウンロードマネージャとは

ダウンロードマネージャは、インターネット上にある様々なファイルをダウンロードするためのソフトウェアです。一般的には「ダウンローダ」とも呼ばれます。Webブラウザにもダウンロード機能は搭載されていますが、ダウンロードマネージャはより高度な機能を持つスタンドアロンのアプリケーションとして利用されることが多いです。

ダウンロードマネージャの必要性

Webブラウザでファイルをダウンロードする場合、以下のようなデメリットが生じることがあります。

大きなファイルのダウンロード中断ができない：ダウンロード中に回線が切断されたり、一時的に中断したい場合に、最初からやり直さなければならないことがあります。
ダウンロードのやり直し：回線切断などでダウンロードが中断した場合、最初からダウンロードをやり直す必要があります。
大量のダウンロードの煩雑さ：大量のファイルをダウンロードする際に、一つ一つダウンロードする必要があり、手間がかかります。

これらの問題を解決するために、ダウンロードマネージャが活用されます。ダウンロードマネージャは、ファイルのダウンロードに特化した設計になっているため、中断されたダウンロードを途中から再開したり、連番のファイルを一括でダウンロードしたり、特定のページからリンクされているファイルをすべてダウンロードしたりするなど、ダウンロードの手間を大幅に軽減できます。

ダウンロードマネージャの機能

ダウンロードマネージャには、以下のような様々な機能があります。

ダウンロードの一時停止と再開：ダウンロード中に一時停止し、中断した箇所から再開できます。
複数ファイルの同時ダウンロード：複数のファイルを同時にダウンロードすることで、ダウンロード時間を短縮できます。
ダウンロード速度の調整：ダウンロード速度を調整することで、ネットワークへの負荷を調整できます。高速でダウンロードを完了させることも、低速でサーバに負荷をかけないようにダウンロードすることも可能です。
分割ダウンロード：ファイルを分割してダウンロードし、ダウンロード時間を短縮できます。
ミラーサーバからの同時ダウンロード：複数のミラーサーバから同時にダウンロードすることで、ダウンロード速度を向上できます。

ただし、分割ダウンロードはサーバに大きな負荷をかける場合があるため、分割ダウンロードを禁止しているサーバもあります。

対応プロトコル

一般的なダウンロードマネージャは、HTTPやFTPといった通信プロトコルに対応しています。中には、RTSPやMMSなどの動画・音声ストリーミング配信プロトコルや、BitTorrentなどのP2P通信プロトコルに対応したものもあります。また、ストリーミングデータ専用、画像掲示板などを巡回して画像だけをダウンロードする、Webサイトを丸ごとダウンロードするなど、特定の用途に特化したダウンロードマネージャも存在します。

主なダウンロードマネージャ

以下に、主なダウンロードマネージャをいくつか紹介します。

オープンソース

wget
cURL
aria2
Irvine
KGet
Free Download Manager

フリーウェア

DCさくら
Gigaget
FlashGet
Craving Explorer（動画用）
* berry（画像用）

ダウンロードマネージャを活用することで、効率的で快適なファイルダウンロード体験を実現できます。

もう一度検索