ダグラス・フェアバンクス・ジュニア

ダグラス・フェアバンクス・ジュニア（1909年12月9日 - 2000年5月7日）は、アメリカ合衆国ニューヨーク出身の俳優であり、映画プロデューサーとしても知られています。

生い立ちとキャリア

彼の父は、サイレント映画時代に活躍した俳優ダグラス・フェアバンクスであり、ユナイテッド・アーティスツ社の設立メンバーの一人でもありました。ダグラス・フェアバンクス・ジュニアは、9歳の時に両親が離婚し、母親のもとで育ちました。

1923年に映画デビューを果たし、パサディナ工芸学校やパリへの美術留学を経て、1925年に本格的な映画俳優としてのキャリアをスタートさせました。1927年からは舞台にも立ち、1934年からはイギリスの演劇界や映画界にも進出するなど、活動の幅を広げました。父と同様に、時代劇や剣戟映画にも出演し、その才能を発揮しました。

1935年には自身のプロダクションを設立し、製作にも携わるようになりました。第二次世界大戦中はアメリカ海軍に中尉として従軍し、戦後には英米間の文化交流に尽力しました。その功績が認められ、1949年にはアメリカ人俳優として初めて王室からサーの称号を贈られました。1952年からは本格的に映画プロデューサーに転身し、テレビ番組や映画の製作に携わりました。

一時期、女優のジョーン・クロフォードと結婚しましたが、後に離婚しています。

主な出演作品

ダグラス・フェアバンクス・ジュニアは、数多くの映画やテレビドラマに出演しました。以下に主な作品を挙げます。

ドーグラスの飛行 (1916) ※クレジットなし
三銃士 (1921)
飛行郵便 (1925)
ステラ・ダラス (1925)
美女競艶 (1926)
心の合鍵 (1926)
映画の都に出でて (1926)
渦巻く都会 (1928)
煩悩 (1928)
恋多き女 (1928)
愛すればこそ (1929)
彼と女優 (1929)
暁の偵察 (1930)
犯罪王リコ (1931)
戦争 (1931)
マネキン英雄 (1932)
落下傘 (1933)
男の一頁 (1933)
凡その人生 (1933)
勝利の朝 (1933)
戦線の嵐 (1933)
カザリン大帝 (1934)
ラ・ボエーム (1935)
紳士渡世 (1936)
舞台裏の戦慄 (1936)
ゼンダ城の虜 (1937)
生活の悦び (1938)
巴里の評判娘 (1938)
処女読本 (1938)
心の青春 (1938)
ガンガ・ディン (1939)
紐育（ニューヨーク）の天使 (1940)
コルシカの兄弟 (1941)
船乗りシンバッドの冒険 (1947)
風雲児 (1947) ※製作、原作も
あのアーミン毛皮の貴婦人 (1948)
熱血児 (1949) ※製作、脚本も
絶壁の彼方に (1950)
生きていた男 (1958)
ルート66 (1962) ※テレビドラマ
スケルトンの大笑劇場 (1964) ※テレビドラマ
ドクター・キルデア (1964)
ロビン・フッドの伝説 (1968) ※テレビ映画
ラブ・ボート (1979-1981) ※テレビドラマ
タワー・ジャック (1980) ※テレビ映画
ゴースト・ストーリー (1981)
ペンザンスの海賊 (1982) ※テレビ映画
ストロング・メディスン (1987) ※テレビ映画
B.L.ストライカー (1989) ※テレビドラマ

多才な才能

ダグラス・フェアバンクス・ジュニアは、俳優としての活動だけでなく、プロデューサー、脚本家としても才能を発揮しました。また、第二次世界大戦中にはアメリカ海軍に従軍し、中尉として活躍したという一面も持っています。さらに、戦後には英米間の文化交流に尽力し、その功績が認められてサーの称号を与えられました。彼は、その多才な才能と幅広い活動を通して、映画界だけでなく社会にも大きな影響を与えた人物と言えるでしょう。

外部リンク

Douglas Fairbanks, Jr. - IMDb（英語）

もう一度検索