ダグ・コリンズ

ダグ・コリンズのキャリア

基本情報

ダグ・コリンズ（本名：ポール・ダグラス・コリンズ）は、1951年7月28日生まれのアメリカの元プロバスケットボール選手であり、オリンピックメダリスト、指導者です。イリノイ州クリストファー出身で、イリノイ州立大学を卒業後、1973年にフィラデルフィア・76ersに入団しました。ポジションはシューティングガードで、身長198cm、体重82kgという体格を持っています。

バスケットボール選手としての経歴

フィラデルフィア・76ersに入団してから、一貫してチームに尽力し、特に1970年代を通じてチームの再建に寄与しました。ミュンヘンオリンピックではアメリカ代表として出場し、銀メダルを獲得しました。この大会は、アメリカ男子バスケットボールチームにとって特別な意味を持つものでした。当時のアメリカ代表は、予選を順調に突破するも決勝ではソ連との接戦を繰り広げました。残り10秒で1点ビハインドからのプレイが印象的で、コリンズはスティールからフリースローを獲得し、逆転に成功しました。しかし、試合の最後には予期しないミスが生じ、ソ連が逆転勝利を収めました。コリンズにとって、この結果は苦い思い出となりました。

その後、大学卒業と同時にNBAへ進出し、76ersから全体1位指名を受けてプロ入りしました。ルーキーイヤーは出場機会が限られていましたが、翌シーズンから成績を急速に向上させ、特に1975-76シーズンには平均20.8得点を記録しました。この頃、チームは粉飾され、プレーオフに復帰し、1976-77シーズンにはNBAファイナルに進出しました。この間、ジュリアス・アービングとも共演し、76ersは1970年代後半から80年代前半にかけてリーグの強豪として名を馳せました。

しかし、1980-81シーズンに故障を抱え続け、わずか30歳で現役を引退しました。彼のNBAキャリア成績は415試合出場で、7,427得点、1,339リバウンド、1,368アシストを記録しました。

コーチ職

引退後、コリンズは1986-87シーズンからシカゴ・ブルズのヘッドコーチに就任しました。在任中、チームをプレーオフに進出させるものの、デトロイト・ピストンズとの厳しい対戦に阻まれていました。1988-89シーズンを最後にコーチの任を解かれ、その後ピストンズやワシントン・ウィザーズのヘッドコーチとしても活動しました。

特に彼の指導下でマイケル・ジョーダンは成長し、彼のコーチングスタイルが選手に自由なプレーを許していたことは高く評価されています。一方で、選手との距離感についての批判も存在しました。2010-11シーズンには再び76ersに戻り、一定の成果を収めました。特に2011-12シーズンの第8シードからのアップセットは注目を集めました。

その後のキャリアでは、テレビの解説者としても活躍し、現在はシカゴ・ブルズのチーム相談役を務めています。彼の足跡は、選手として、コーチとしていずれも印象的であり、バスケットボール界に多大な影響を与えてきました。

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