ダスティン・マゴワン

ダスティン・マイケル・マゴワン（Dustin Michael McGowan, 1982年3月24日 - ）は、アメリカ合衆国ジョージア州サバンナ出身のプロ野球選手（投手）です。右投右打で、現在はフリーエージェントとなっています。愛称はD-マック。

ブルージェイズでのプロ入りと挫折

2000年のMLBドラフトで、トロント・ブルージェイズから1巡目追補（全体33位）で指名され、プロ入り。有望株として期待されたものの、2004年にトミー・ジョン手術を受け、順風満帆とはいきませんでした。

2005年にメジャーデビューを果たしますが、当初は先発ローテーションの谷間を埋める役割や、敗戦処理としての起用が中心で、なかなかメジャーに定着できませんでした。

2007年の飛躍と度重なる怪我

2007年、グスタボ・チャシーンの故障によりメジャー昇格のチャンスを得ると、先発投手として起用され、チーム2位タイの12勝を挙げました。しかし、その後は度重なる怪我に悩まされることになります。

2008年には右肩関節唇を痛めて手術を受け、2009年は肩と膝のリハビリに費やしました。2010年も復帰を目指しましたが、右肩の痛みが再発し、再び手術を受けることになりました。2年以上も実戦から遠ざかる苦しい時期を過ごしました。

苦難を乗り越えて

度重なる怪我にもかかわらず、球団はマゴワンの才能を信じ、契約を継続しました。2011年にはA+級、AA級でのリハビリ登板を経て、9月にメジャー復帰を果たします。2012年も肩の故障で棒に振りましたが、2013年にはリリーフとしてメジャーに復帰し、球速も全盛期並みに回復するなど、完全復活の兆しを見せました。

フィリーズ、マーリンズでの活躍

2014年は先発とリリーフの両方を務め、オフにFAとなると、2015年はフィラデルフィア・フィリーズでプレーしました。2015年12月にはマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結び、2016年にメジャー昇格。2016年は55試合、2017年は63試合に登板し、リリーフとしてチームに貢献しました。

その後

2018年はタンパベイ・レイズとマイナー契約を結びましたが、自由契約となりました。

投球スタイル

最速154km/hの速球と、スライダーやカーブを組み合わせる速球派の投手でした。度重なる故障に苦しみましたが、不屈の精神で復活を遂げた姿は、多くのファンに感動を与えました。

表彰

* ハッチ賞：2016年

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