ダッシュケイオウ

ダッシュケイオウについて

ダッシュケイオウ（正式名：ダッシュKEIO）は、慶應義塾大学が使用する応援歌です。この曲は、慶應義塾大学の応援指導部によって、東京六大学野球の応援のために作られました。作曲を担当したのは夏目清史氏です。最初は野球の応援曲として位置付けられていましたが、現在では慶應義塾の教育機関全体で広く歌われるようになりました。

曲の特徴

ダッシュケイオウの歌詞は、非常にシンプルで力強いもので構成されています。「早稲田を倒せ　早稲田を倒せ」というリフレインが特徴で、応援の声に合わせた「かっとばすぞ」「勝つぞ勝つぞケ・イ・オー！」といったフレーズが印象に残ります。また、慶應義塾高等学校においては歌詞が少しアレンジされ、「チャンスだ打てよ」という形で応援が行われることもありますが、慶應義塾志木高等学校ではオリジナルの歌詞がそのまま使われています。

小史と背景

ダッシュケイオウは1966年に初めて作られ、その後も応援指導部は新しい音楽を次々に発表しました。1977年にはファンファーレ、1981年には「突撃のテーマ」や「ファイティング・マーチ」が作られ、これらは後に組み合わされて連続演奏、いわゆるチャンスパターンが完成しました。初めてこの形式がリーグ戦で披露された時、当時の慶應義塾大学野球部は最下位となり、一部では新しい応援形式に対する否定的な意見もありました。しかし、チャンスパターン応援は次第に好評を得ていき、他校への波及だけでなく、社会人や高校野球にも影響を与えました。

その影響

ダッシュケイオウは、慶應義塾大学だけでなく、他の大学やプロ野球チームにも広まっています。特に、広島東洋カープの旧投手テーマや、ヤクルトのチャンステーマとしても使用されています。広島の応援団では「コンバットマーチ」とも呼ばれており、ダッシュケイオウが元になっていると言われていますが、早稲田大学の応援曲とは無関係です。また、近鉄バファローズにおいては選手の専用テーマとして採用されるなど、多様な場面で用いられています。

まとめ

ダッシュケイオウは、今なお慶應義塾の応援のメイン曲として機能し、学校の象徴となっている歌です。類似した応援曲の影響を受けながらも、独自のスタイルを保ちながら進化してきたこの曲は、一般のスポーツ応援文化に対しても深い影響を与え続けています。今後も、この応援曲が持つ力がどのように広がっていくのか、注視していきたいところです。

もう一度検索