ダッドリー・ボーイズ

ダッドリー・ボーイズ (Dudley Boyz)

ダッドリー・ボーイズは、かつてECWで活躍していたプロレスラーのユニットであり、多くのファンに強烈な印象を残しました。WWEを退団後、彼らは「チーム3D」として再出発し、リング上でのパフォーマンスにおいても新たな道を歩みました。

概要

ダッドリー・ボーイズのメンバーは、ギミック上、異母兄弟という設定になっています。この設定は、架空の人物デビッド・ダッドリーに由来しており、彼が複数の女性との間に子供をもうけ、その子供たちがすべてプロレスラーになったという背景があります。そのため、全員が「ダッドリー」という苗字を名乗っており、近眼であるという遺伝的設定もありました。彼らは、父親から受け継いだトレードマークの眼鏡を付けて試合に臨んでいました。

ダッドリー・ボーイズは、見た目からも多様性があり、白人、黒人、インディアンなどさまざまなキャラクターによって構成されていました。全メンバーは迷彩柄のコスチュームを纏い、またダッドリービルという架空の町出身を名乗っていました（実際のアリゾナ州の地名とは異なります）。彼らが得意としたのはハードコアマッチであり、特にテーブルマッチではレスラーや関係者をテーブルに叩きつける「テーブル送り」でファンの支持を受けました。

来歴

ECW - WWE

ダッドリー・ボーイズは1995年にECWに初登場しました。当初のメンバーはダッドリー・ダッドリー、ビッグ・ディック・ダッドリー、リル・ショット・ダッドリーの3人でしたが、その後次々とメンバーが増えていきました。特にババ・レイ・ダッドリーとディーボン・ダッドリーは1999年にWWEに移籍し、ECWが消滅した後はスパイク・ダッドリーも加わり、3人のチームとして活動を続けました。彼らはハードコアマッチの代表的存在となり、特にハーディー・ボーイズとの抗争が有名です。

2002年、WWEの番組編成が変わった際、一時的に活動を休止しましたが、その後再結成され、結局は人気が高まっていきました。ヒールとしての存在感を保ちつつも、徐々にベビーフェイスへとシフトしていきました。

チーム3D

2005年7月、メンバー全員がWWEから解雇され、ダッドリー・ボーイズという名前が商標登録されていたため、チーム名を「チーム3D」に変更しました。この新しい名前の下、TNAで活動を開始し、試合内容や魅力はそのままに、さらなる成功を収めました。日本の全日本プロレスや新日本プロレスでも活躍し、多くのタイトルを獲得しました。

2007年にはプロレススクール「Team 3D Academy」を開校し、未来のレスラー育成にも力を入れました。さらに、数回の解散と再結成を経て、2015年にはWWEに復帰しますが、2016年には再び退団を発表しました。最後にはディーボンが引退を表明し、事実上の解散となりましたが、彼らの影響力は今もなお強く残っています。

メンバー

ダッドリー・ボーイズの主なメンバーには、ババ・レイ・ダッドリー（後のブラザー・レイ）、ディーボン・ダッドリー（ブラザー・ディーボン）がいます。また、スパイク・ダッドリーもメンバーとして活動していました。彼らは、ECW時代からの多くの兄弟や親戚とも関連があり、プロレス界での絆が強調されています。

特徴的な技

ダッドリー・ボーイズは、数々のフィニッシュ・ホールド（得意技）を持っています。特に有名なものには「ダッドリー・デス・ドロップ」があり、これは必殺技として多くの試合で決め手となりました。その他にも「リバース・3D」や「ワッツ・アップ」など、多岐にわたる技術がファンに愛されています。

結論

ダッドリー・ボーイズは、プロレスの世界で多くの記憶に残る業績を築いたユニットであり、その魅力、技術、キャラクターは今もファンに強い影響を与えています。

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