ダナ・アイヴィ

ダナ・アイヴィは、1941年8月12日にジョージア州アトランタで生まれたアメリカの女優です。彼女の母親は教師、スピーチセラピスト、そして女優として活躍し、ジョージア州立大学で教鞭を執っていました。一方、父親は物理学者で大学教授でした。彼女の両親はアイヴィが幼い頃に離婚しています。

アイヴィはフロリダ州の大学に進学後、奨学金を得てイギリスに留学し、ロンドン・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマティック・アートで演劇を学びました。1962年にテレビドラマの端役でデビューしましたが、しばらくの間はアメリカやカナダで舞台を中心に活動しました。その後、ニューヨークに移り住み、1981年に『マクベス』でブロードウェイデビューを果たしました。

ブロードウェイデビュー後、舞台での活動を本格化させ、1984年にはノエル・カワード演出の舞台『Present Laughter』で助演を務め、クラレンス・ダーウェント賞を受賞しました。同年には、スティーヴン・ソンドハイムの『Sunday in the Park with George』と、第一次世界大戦をテーマにした『Heartbreak House』での演技でトニー賞にノミネートされました。

1985年には、スティーヴン・スピルバーグ監督の『カラー・パープル』で映画デビューを果たしました。この作品で、彼女は人種差別が激しい南部の町で、オプラ・ウィンフリー演じる黒人女性を雇い入れる世間知らずな白人女性を演じました。これがメジャー作品への初出演となり、徐々に映画への出演が増えていきました。

彼女の代表作として特に知られているのは、1991年の大ヒット映画『アダムス・ファミリー』と、1993年の続編『アダムス・ファミリー2』におけるモーティシアの友人マーガレット役でしょう。これらの作品では、アダムス家の親戚であるカズンイットと結婚する役を演じました。その後も、話題作やテレビ、舞台など幅広い分野で活躍しています。例えば、『ホーム・アローン2』では、ニューヨークで迷子になったマコーレー・カルキン演じるケヴィンが宿泊するホテルのフロントマネージャー役を演じています。また、2007年の『ラッシュアワー3』では、ジャッキー・チェンとも共演しました。

アイヴィは舞台での実績も非常に高く、これまでにトニー賞に5回ノミネートされている実力派女優です。彼女の演技力は、舞台、映画、テレビとあらゆる分野で高く評価されています。彼女の幅広い活躍は、今後も多くのファンを魅了し続けることでしょう。

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