ダニー・ケアリー

ダニー・ケアリー（Danny Carey、1961年5月10日 - ）は、アメリカ合衆国出身のドラマーであり、特にプログレッシブ・メタルバンド、トゥール（Tool）のメンバーとして広く知られています。

生い立ちと音楽への目覚め

1961年、ケアリーはカンザス州ローレンスで生まれました。10歳頃からドラムを始め、音楽の才能を開花させていきます。高校時代にはジャズ・バンドに参加し、音楽への情熱を深めました。その後、カンザスシティの音楽芸術学校に進学し、大学でも音楽を学ぶなど、本格的に音楽の道を志します。しかし、当時所属していたバンドのツアーに参加するため、大学を中退。その後、ロサンゼルスへと拠点を移し、新たな音楽活動の展開を目指します。

トゥール結成と音楽性

ロサンゼルスで、ケアリーはメイナード・ジェームス・キーナン（Maynard James Keenan）らと出会い、トゥールを結成します。トゥールは、独特の世界観と音楽性で、瞬く間に音楽シーンで注目を集める存在となりました。ケアリーのドラミングは、トゥールのサウンドを支える重要な要素であり、変拍子やポリリズムを多用した、躍動感あふれるプレイスタイルが特徴です。長年のジャズ音楽の学習で培われたサウンドとダイナミクスの多様性、高度な技術、奇妙な拍子記号、そしてポリリズムとポリメーターの頻繁な使用は、彼のドラミングを唯一無二のものとしています。

多岐にわたる活動

ケアリーは、トゥール以外にも、様々な音楽活動を展開しています。ピグミー・ラヴ・サーカス（Pigmy Love Circus）という別バンドを立ち上げ、アルバムをリリース。ア・パーフェクト・サークル（A Perfect Circle）のツアーでは、オープニング・アクトを務めるなど、幅広い活動を行っています。また、2024年には、1980年代にキング・クリムゾン（King Crimson）が発表した楽曲を演奏するバンド、BEAT（ビート）に参加するなど、その活動は多岐にわたります。

評価と影響

ダニー・ケアリーは、数多くの音楽雑誌で特集が組まれるなど、高い評価を受けています。彼の革新的なドラミングは、多くのドラマーに影響を与えており、現代音楽シーンにおける重要な人物の一人と言えるでしょう。トゥールのサウンドを支える屋台骨として、また、多様な音楽プロジェクトへの参加を通して、ダニー・ケアリーは常に音楽の可能性を追求し続けています。

その他の活動

以前は、レコード会社のデモテープを複製する仕事に従事していた時期もあります。

外部リンク

公式ウェブサイト
ダニー・ケアリー - Discogs（英語）

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