ダビド・アルベルダ

ダビド・アルベルダ：バレンシアの象徴、不屈の魂

ダビド・アルベルダ・アリケス（David Albelda Aliqués）は、1977年9月1日、スペイン・バレンシア州出身の元サッカー選手。主にミッドフィールダーとして活躍し、バレンシアCFの黄金期を支えた中心人物として知られています。

クラブキャリア

アルベルダは、地元のUDアルシラでサッカーを始め、当初はセンターバックとしてプレーしていました。その後、バレンシアCFの下部組織に入団。セグンダ・ディビシオン（2部）のビジャレアルCFへ2度のレンタル移籍を経て、1999-2000シーズンにバレンシアCFのトップチームにデビューを果たします。

2001-02シーズンと2003-04シーズンには、リーグ優勝に大きく貢献。特に2003-04シーズンは、UEFAカップも制覇し、バレンシアCFの黄金時代を象徴する選手の一人となりました。ガイスカ・メンディエタの移籍後、キャプテンにも就任し、チームを牽引しました。

突然の戦力外通告と復帰

2007年末、ロナルド・クーマン監督の就任により、サンティアゴ・カニサレス、ミゲル・アンヘル・アングロと共に戦力外通告を受けます。アルベルダは現役続行を希望し、無償での契約解除を求めましたが、クラブ側が拒否。裁判に発展し、多額の違約金を請求される事態となりました。クーマン監督解任後、ボロ新監督の下でチームに復帰し、長年コンビを組んだルベン・バラハと共に再びレギュラーとして活躍しました。

2009年1月には、バレンシア州ダービーで右サイドバックとして出場し、そのユーティリティ性を見せつけました。

引退

2013年6月、バレンシアCFはアルベルダとの契約を延長しないことを発表。カンテラ時代から約20年近く在籍したクラブを退団することになりました。海外のクラブからもオファーがあったものの、条件が合わず、同年8月に現役引退を発表しました。

代表キャリア

アルベルダは、1997年にU-20スペイン代表としてFIFAワールドユース選手権に出場。2000年には、シドニーオリンピックにU-23スペイン代表として出場しました。

A代表デビューは、2001年9月5日の2002 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のリヒテンシュタイン戦。その後、2002 FIFAワールドカップ、2006 FIFAワールドカップ、UEFA欧州選手権2004に出場。バレンシアCFで戦力外通告を受けた後も、ルイス・アラゴネス監督によって代表に招集されました。

プレースタイルと評価

アルベルダは、戦術眼に優れ、豊富な運動量と正確なパスで中盤を支える、まさに「ダイナモ」と呼ぶにふさわしい選手でした。守備的な役割もこなし、チームに安定感をもたらすことができる、攻守に貢献できる選手として高く評価されていました。

タイトル

クラブ

バレンシアCF
スーペルコパ・デ・エスパーニャ: 1999
リーガ・エスパニョーラ: 2001-2002, 2003-2004
UEFAカップ: 2003-2004
UEFAスーパーカップ: 2004-2005
コパ・デル・レイ: 2007-2008

代表

U-23スペイン代表
オリンピック銀メダル: 2000

引退後

引退後は、解説者や指導者として活動しています。また、バレンシアCFのレジェンドとして、クラブのイベントにも参加するなど、その存在感は今もなお健在です。

ダビド・アルベルダは、バレンシアCFの歴史に名を刻んだ偉大な選手の一人として、これからも語り継がれていくでしょう。

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