ダブルリード

ダブルリードとは

ダブルリードは、木管[[楽器]]で使用されるリードの一種で、2枚の葦を重ね合わせて作られています。このリードを楽器の吹口に取り付けて息を吹き込むことで、振動が発生し、音が鳴ります。ダブルリードを使用する楽器は、オーボエ、ファゴット、篳篥などが代表的です。

構造と材料

ダブルリードは、乾燥させた葦を薄く削ったものを2枚重ねて作られます。篳篥の場合は、乾燥させた筒状の葦の茎の一端を潰して削り、リードを作ります。リードの材料となる葦は、その質によって音色に大きな影響を与えるため、プロの奏者は自分でリードを調整することが一般的です。

使用方法

ダブルリードは、演奏前に水に浸して湿らせる必要があります。これは、リードが乾燥した状態では適切に振動しないためです。そのため、ダブルリード奏者は水入れを携帯することが一般的です。水入れには、専用の容器のほか、フィルムケースなど密封性の高い容器が利用されることもあります。

演奏中、リードが乾燥してきた場合は、舌で湿らせたり、水入れに再度浸したりする必要があります。

リードの調整

ダブルリードは、リード自体の質が音色を左右するため、多くの奏者が自分でリードを調整します。市販の完成品リードもありますが、プロの奏者は、葦材や半完成品のリードを入手し、自分に合ったリードを製作することが一般的です。

リードを削る際には、プラークと呼ばれる船型の器具をリードの間に挟みます。プラークを使用せずにリードを削ると、無理な力がかかり、リードが割れてしまうことがあります。

ダブルリード楽器の種類

ダブルリードを使用する楽器は、大きく分けてオーボエ属とファゴット属に分類されます。それぞれの属には、様々な種類の楽器が存在します。

オーボエ属

オーボエ属の楽器は、リードを直接楽器に差し込んで使用します。

オーボエ
イングリッシュホルン（コーラングレ）
オーボエ・ミュゼット
オーボエ・ダモーレ
ヘッケルフォーン（構造上はファゴット属との中間形態、但しフィンガリングはオーボエ属）
バス・オーボエ

ファゴット属

ファゴット属の楽器は、リードをボーカルという管に差して使用します。

ファゴット
コントラ[[ファゴット]]
ファゴッティーノ
バッソン（フレンチ・バソン）
サリュソフォーン
コントラフォルテ

その他の情報

ダブルリードは2枚のリードを使用することから、奏者が「2枚舌」と自虐的に言ったり、揶揄されることがあります。

関連情報

管楽器
リード (楽器)
国際ダブルリード協会

日本国内のダブルリード専門店

オーボエ・バスーン（ファゴット）の専門店：日本ダブルリード株式会社
* Double Reed Gallery

ダブルリードは、その構造や調整の難しさから、扱いの難しい楽器とされています。しかし、その独特な音色は、多くの音楽家や愛好家を魅了し続けています。

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