ダリオ・カタルド(Dario Cataldo、
1985年3月17日 - )は、
イタリアのランチャーノ出身のプロロードレース選手です。そのキャリアは長く、数々のチームに所属しながら、様々なレースで目覚ましい成績を収めてきました。
初期の活躍
2006年には、若手選手の登竜門として知られるベビー・ジロで総合優勝を果たし、その才能を開花させました。
プロとしてのキャリア
2007年、カタルドはリクイガスとプロ契約を結び、本格的にプロロードレースの世界に足を踏み入れます。同年には、ルント・ウム・デン・ヘニンガー=トゥルムで3位、ツール・ド・ラヴニールでは総合10位、さらに区間2勝を挙げるなど、その実力を発揮しました。
クイックステップへの移籍
2009年には、名門チームであるクイックステップに移籍。バスク一周やフレッシュ・ワロンヌ、ツール・ド・ロマンディなどのレースで安定した成績を残しました。
グラン・プレミオ・ブルーノ・ベゲッリでの優勝
2010年、グラン・プレミオ・ブルーノ・ベゲッリで優勝。自身初の主要なタイトルを獲得しました。
ジロ・デ・イタリアでの活躍
2011年のジロ・デ・
イタリアでは総合13位に入り、
グランツールでの存在感を示しました。また、ツアー・オブ・北京でも総合9位と好成績を収めました。
イタリア選手権個人タイムトライアルでの優勝とブエルタ・ア・エスパーニャでの区間優勝
2012年は、カタルドにとって飛躍の年となりました。カタルーニャ一周で総合9位、ジロ・デ・
イタリアで総合12位と、主要なステージレースで好成績を収めました。さらに、
イタリア選手権個人タイムトライアルで優勝し、国内チャンピオンの称号を手にしました。そして、ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージでは、念願の
グランツールでの区間優勝を果たしました。
チームスカイ、アスタナへの移籍
2013年には、強豪チームであるチームスカイに移籍。その後、2015年にはアスタナ・プロチームに移籍し、チームの一員としてレースに貢献しました。
クリテリウム・デュ・ドーフィネでの山岳賞獲得
2018年、クリテリウム・デュ・ドーフィネで山岳賞を獲得。そのクライミング能力の高さを改めて証明しました。
ジロ・デ・イタリアでの区間優勝
2019年、ジロ・デ・
イタリア第15ステージで区間優勝。自身2度目の
グランツールでのステージ優勝を飾りました。
モビスター、トレック・セガフレードへの移籍
2020年には
モビスター・チームに移籍し、
2022年にはトレック・セガフレードに移籍。ベテランとしてチームを支えています。
主な成績
2006年:ベビー・ジロ 総合優勝
2010年:グラン・プレミオ・ブルーノ・ベゲッリ 優勝
2012年:イタリア選手権 個人タイムトライアル 優勝
2012年:ブエルタ・ア・エスパーニャ 第16ステージ 優勝
2018年:クリテリウム・デュ・ドーフィネ 山岳賞
2019年:ジロ・デ・
イタリア 区間優勝(第15ステージ)
ダリオ・カタルドは、その豊富な経験と実力で、これからもロードレース界で活躍していくことが期待される選手の一人です。