ダリル・マクダニエルズ

ダリル・マシューズ・マクダニエルズ（Darryl Matthews McDaniels、1964年5月31日生まれ）は、D.M.C.の名で知られるアメリカ合衆国ニューヨーク市クイーンズ区出身の著名なラッパーです。彼は、ヒップホップ界に多大な影響を与えたグループ、Run-D.M.C.のメンバーとして広く知られています。

生い立ちとRun-D.M.C.結成

1964年、彼はニューヨーク市ハーレムで生を受け、その後クイーンズ区ホリスで育ちました。ライス高校を卒業後、ニューヨークのセント・ジョーンズ大学に進学。教育を受ける傍ら、音楽への情熱を追求し続けました。

1982年、高校時代の友人であるジョゼフ・シモンズ（Joseph Simmons）とジェイソン・ミゼル（Jason Mizell）と共に、ヒップホップグループRun-D.M.C.を結成。このグループは、その革新的な音楽スタイルとファッションセンスで、瞬く間にヒップホップシーンの最前線に躍り出ました。D.M.C.の力強いラップと、グループの独特なサウンドは、多くのファンを魅了し、ヒップホップの新たな時代を切り開きました。

Run-D.M.C.の活動休止とソロキャリア

しかし、2002年、グループのメンバーであるジャム・マスター・ジェイ（ジェイソン・ミゼル）が射殺されるという悲劇に見舞われ、Run-D.M.C.は活動休止を余儀なくされます。この出来事は、D.M.C.にとって大きな打撃となり、彼は音楽活動からの引退も考えましたが、最終的にはソロアーティストとして新たな道を歩むことを決意します。

2006年3月14日、D.M.C.はソロアルバム『Checks Thugs and Rock n Roll』をリリース。このアルバムでは、Run-D.M.C.時代とは異なる、よりパーソナルなメッセージを込めた楽曲を披露し、新たなファンを獲得しました。また、このアルバムには、Rev Runも収録曲「Come 2gether」に参加しており、旧友との絆を感じさせる作品となっています。

その他の活動

2005年には、長年契約を結んでいたアディダスとの契約を解消し、ルコックスポルティフと契約。音楽活動以外にも、ファッションやブランドとのコラボレーションなど、幅広い分野で活躍しています。

2009年、Run-D.M.C.はロックの殿堂入りを果たし、その音楽的な功績が改めて評価されました。しかし、2013年にはRun-D.M.C.の再結成について「絶対にない」と明言。それぞれの道を歩むことを強調しました。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム
Checks Thugs and Rock n Roll (2006年3月14日、RomenMpire)

外部リンク

Run-D.M.C. - DMC (The Official Website)
Darryl DMC McDaniels (DarrylDMCMcDaniels) - Facebook
* Darryl McDaniels DMC (@thekingdmc) - X（旧Twitter）

もう一度検索