セント・ジョーンズ大学

セント・ジョーンズ大学について

セント・ジョーンズ大学（St. John's University）は、1870年にニューヨーク州ブルックリンにて設立された私立大学で、現在はニューヨーク市クイーンズ区に位置しています。その設立はカトリック系の男子修道会、ラザリスト宣教会によるものであり、初めての名称はSt. John's Collegeでした。1960年代にはキャンパスをクイーンズに移転し、さまざまな学部をもつ総合大学として成長を続けています。

学生と学部の概要

2022年秋時点で、セント・ジョーンズ大学には学部生15,652人、大学院生4,011人の合計19,663人が在籍しています。卒業生数は19.8万人を超え、彼らは多方面で活躍しています。大学は神学、哲学、教育、経済、ビジネス、薬学、法律、コンピュータサイエンスなど、非常に幅広い学部・学科を提供しており、各学部は専門的な知識を蓄えた教授陣によって運営されています。

沿革とキャンパスの拡大

セント・ジョーンズ大学の歴史は長く、1870年の設立から多くの変遷を経て、現在の形があります。1966年には教員の解雇を巡るストライキが発生するなど、複雑な歴史を持っています。その後1995年、ローマにキャンパスを設置し、さらに2009年にはパリキャンパスも開設されました。また、アイルランドのリムリックやスタテン島にもキャンパスを持ち、国際的な展開も見せています。

教育評価とランキング

教育の質は高く評価されており、U.S. News & World Reportでは全米の総合大学としてのランキングでも上位に位置づけられています。特に薬学、教育、ビジネスの各プログラムは著名な評価を受けており、卒業生たちも各界でリーダーシップを発揮しています。

卒業生の活躍

セント・ジョーンズ大学の教育を受けた卒業生には、ヒップホップグループRUN D.M.C.のダリル・マクダニエルズや、シンガーのJ・コール、さらにニューヨーク州知事を歴任したマリオ・クオモ、ヒュー・L・ケアリーなどがいます。多くの政治家や芸能人、スポーツ選手を輩出したことも、大学の誇るべき歴史の一部です。

スポーツの伝統

スポーツにおいても、セント・ジョーンズ大学は強い伝統を持っています。大学バスケットボールチームはNCAAトーナメントに27回出場しており、全米の中でも特に名門とされています。また、ベースボールやサッカーでも数多くの優勝歴があり、プロ選手も輩出しています。特にバスケットボールチームは、1985年にファイナルフォーに進出するなど、数々の歓喜の瞬間を経験してきました。

キャンパス環境とアクセス

メインキャンパスはジャマイカにあり、105エーカーの広大な敷地に各種施設が整っています。教室には最新のマルチメディア設備が完備されており、学習環境も充実。マンハッタンとクイーンズを結ぶ専用バスも運行されており、利便性も高いです。

終わりに

セント・ジョーンズ大学は、教育の質、国内外でのキャンパス、卒業生の活躍など、様々な側面において魅力的な大学です。カトリックの価値観に基づいた教育を通じて、未来のリーダーを育てることを目指しています。

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