ダンカン・マッカーサー

ダンカン・マッカーサー（1772年1月14日 - 1839年4月29日）は、アメリカ合衆国オハイオ州において、連邦党および国民共和党に所属した政治家です。彼は第11代オハイオ州知事としても知られています。

マッカーサーはニューヨーク州ダッチェス郡で、スコットランド系移民の家庭に生まれました。その後、ペンシルベニア州西部、そしてケンタッキー州へと移り住み、原住民保護官として働きました。1797年、彼はオハイオ川を渡り、1803年に州都となるチリコシーに移住しました。この地で、マッカーサーは土地への投資を通じて財を成しました。

米英戦争中、マッカーサーは民兵として活動し、その間にオハイオ州第3選挙区から連邦下院議員に選出されました。しかし、彼は民兵としての任務を優先し、議員としての職務には適格でないと判断しました。その後、彼はオハイオ州義勇軍の大佐に任命され、デトロイトのウィリアム・ハル将軍の副司令官となりました。ハル将軍が降伏した際、マッカーサーとルイス・カス大佐はデトロイトにおらず、ハル将軍が降伏に両者を含めたことを知って激怒したと伝えられています。イギリス軍の将校が降伏を伝えに来た際、彼は怒りのあまり肩章を引きちぎり、剣を壊したという逸話が残っています。その後、マッカーサーは仮釈放され、オハイオ州へと帰還しました。彼はアメリカ陸軍准将に任命され、テムズの戦いではウィリアム・ハリソン将軍の下で旅団を指揮しました。ハリソン将軍の辞任後、彼は北西部の軍の責任者となりました。

マッカーサーは、その後も政治家としてのキャリアを積み重ね、オハイオ州下院議員、州上院議員を歴任しました。1823年から1825年までの間には、連邦下院議員を1期務めました。1830年には、州知事選挙で当選を果たし、知事を1期務めましたが、再選は目指しませんでした。

このように、ダンカン・マッカーサーは、軍人としての勇敢さと政治家としての手腕を兼ね備えた人物であり、オハイオ州の歴史において重要な役割を果たしました。

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