ダンスインザモア

ダンスインザモア

ダンスインザモア（Dance in the More）は、2002年5月3日に生まれた日本の競走馬であり、その後誘導馬としても活躍しました。彼は特に2005年のスプリングステークスでの勝利が有名です。また、2010年には福島記念でも輝かしい成果を収めました。

成績の概要

ダンスインザモアは、2004年12月5日に中山競馬場での2歳新馬戦でデビューし、そのレースで見事に1着を獲得しました。この勝利によって彼の競走馬としての道が始まりました。その後、2005年初戦の500万下特別黒竹賞ではシーザリオに次ぐ4着でしたが、すぐに2月には東京競馬場で行われた500万下条件戦で勝利を重ねます。

同年、ダンスインザモアはスプリングステークスに臨み、ウインクルセイドを追い抜いて重賞初制覇を達成しました。競走馬としてのさらなる挑戦には、クラシック三冠路線が待ち受けていましたが、結果は皐月賞の8着、日本ダービーの14着と期待には応えられませんでした。

その後、秋には富士ステークスで7着、中日新聞杯ではグランリーオに次ぐ2着を記録しました。2006年は中山金杯から始まりましたが、8戦を重ねるも3着以内には入れず、報われないシーズンとなりました。しかし5歳の2007年には、ニューイヤーステークスでスプリングステークス以来となる勝利を収め、中山記念でもローエングリンに次ぐ3着を獲得しました。

復帰とその後

その後の数レースでは勝利に恵まれず、エプソムカップでは6着となりました。この後、彼は約1年半の休養を挟み、2008年11月にカシオペアステークスで再び競走に参加しましたが、2008年と2009年は勝利できませんでした。

2010年に入っても苦境は続きましたが、秋に入ると運命が変わりました。初戦の富士ステークスで13着となった後、迎えた福島記念では12番人気ながらも驚異的なパフォーマンスを見せ、直線でディアレトゥーサを逆転して勝ち果たしました。この勝利は、ニューイヤーステークス以来約3年10か月ぶりのものであり、さらに重賞としてはスプリングステークス以来約5年8か月ぶりの勝利でした。ダンスインザモアは、この結果によりメジロマイヤーが持っていた重賞最長間隔の勝利記録を大きく更新しました。

最後のレースは、2012年の中山金杯でしたが、そのレースではフェデラリストに次ぐ14着でした。その後、2012年1月11日付で競走馬登録は抹消されました。

引退後の生活

引退後、ダンスインザモアは福島競馬場で乗馬として新たな生活を始め、誘導馬へと転身しました。2015年には福島競馬場を離れ、福島県鏡石町にある岩瀬牧場に移りました。彼の競走馬としてのキャリアは数々の偉業に彩られ、今もなお多くのファンに愛されています。

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