ダントツ笑撃隊!!

ダントツ笑撃隊!!

『ダントツ笑撃隊!!』は、日本テレビ系列で1981年の秋に放送されたバラエティ番組です。全10回の放送が予定され、毎週土曜日の19:30から20:54までの時間にオンエアされました。

番組の背景と司会者

この番組は主に『お笑いスター誕生!!』出身のタレントたちが出演しており、司会には三波伸介とザ・ぼんちの2組が抜擢されました。ザ・ぼんちは以前、フジテレビの『オレたちひょうきん族』のレギュラーだったため、番組のドラフトにおいて他の出演者との競合がないように調整され指定されています。このような背景もあり、放送前から番組制作に関してどのように進められるかについて多くの議論がありました。

放送内容と出演者

番組のレギュラー陣には、あのねのねや淡谷のり子、コント赤信号、九十九一、コロッケ、さらにはとんねるずといった豪華なメンバーが名を連ねていました。特に、あのねのねは清水國明と原田伸郎が「ダントツマン」「マケチャッタマン」として登場し、全体の雰囲気を和ませる役割を担っていました。淡谷のり子は「レンダマン」としてだったが、放送が続く中で脱落し、その後の回では様々なゲストがこの役を務めました。

番組コーナーの特徴

『ダントツ笑撃隊!!』では、視聴者の笑いを引き出すためにいくつかのユニークなコーナーが設けられました。例えば「ギャグ・コンバット」では、ダントツメンバーが自分の特技を披露し、レンダマンがそのパフォーマンスを審査します。また、テレビ番組のパロディを行う「ザッツ・テレビジョン」や、街中で仕掛けるサプライズドッキリを行う「ハッとしてドッキリ」が視聴者を楽しませました。

さらに、あのねのねが主導するじゃんけんコーナー「ダントツ拳」も人気の一環でした。このコーナーでは64人の一般参加者が参加し、オリジナルのグー・チョキ・パーを用い、最後の一人まで生き残る形式で進行しました。優勝者には賞金10万円が与えられ、この企画は他の類似番組に影響を与えました。

視聴率とその後

『ダントツ笑撃隊!!』は、当時同時間帯で放送されていた『クイズダービー』や『8時だヨ!全員集合』に視聴率で劣ってしまう結果となりました。特に、司会として起用された三波伸介のスタイルが視聴者に受け入れられなかったことも影響し、番組は実質的に打ち切りを余儀なくされました。放送終了後にはレギュラーとして活躍したタレントが他の人気番組へ移籍する事例もありましたが、2021年現在において再放送や関連メディアでの再発信は行われていません。

このように、『ダントツ笑撃隊!!』は短命に終わったものの、多彩なタレントたちと様々な視聴者参加型の企画により、1980年代のお笑いシーンにおいて一つの地位を築いた番組と言えるでしょう。

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