ダン・マーリー

ダン・マーリー：サンダー・ダンの愛称で知られる名選手

ダン・マーリー（Daniel Lewis Majerle）は、1965年9月9日生まれ、アメリカ合衆国ミシガン州出身の元プロバスケットボール選手です。198cm、98kgという恵まれた体格を生かし、ガードとフォワードの両方をこなしました。

プロ入りとサンズでの活躍

中央ミシガン大学卒業後、1988年のNBAドラフトでフェニックス・サンズから1巡目14位指名を受け、プロのキャリアをスタートさせました。その卓越した身体能力から「サンダー・ダン」というニックネームで親しまれ、特に3ポイントシュートを得意としました。

ルーキーイヤーには、231cmの長身センター、マヌート・ボルを相手に豪快なダンクシュートを叩き込み、その名を轟かせました。当初はシックスマンとしての起用が多かったものの、3年目からはスターティングメンバーに定着。チャールズ・バークレーやケビン・ジョンソンらと共に、サンズの黄金期を支えました。

1993年にはNBAファイナルに進出しましたが、マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズに敗れ、優勝はなりませんでした。1992年、1993年、1995年にはオールスターゲームにも選出され、その人気と実力を証明しました。

キャリア後半と引退後

90年代後半には、クリーブランド・キャバリアーズやマイアミ・ヒートに移籍し、その後2001年に古巣のサンズに復帰。2002年に現役を引退しました。また、守備面でも評価が高く、1991年と1993年にはオールディフェンシブセカンドチームに選ばれています。

国際舞台でも活躍し、1988年のソウルオリンピックでは銅メダルを獲得。1994年のバスケットボール世界選手権では、ドリームチームIIの一員として金メダルを獲得しました。

引退後の2003年3月9日には、サンズのリング・オブ・オナーに選ばれ、その功績が称えられました。また、2006年にはミシガン州スポーツの殿堂、2017年にはアリゾナ州スポーツの殿堂入りを果たしています。

指導者、解説者としての活動

2003年のプレーオフからTNTでNBA解説者としてのキャリアをスタートさせ、その後ESPNでも解説者を務めました。2008年から2013年までは、フェニックス・サンズのアシスタントコーチとしてチームを支え、2013年3月15日にはグランドキャニオン大学のヘッドコーチに就任しました。

その他

現役時代に着用していた背番号9は、フェニックス・サンズの永久欠番となっています。フェニックスには自身の名前を冠したレストラン・バー「Majerle's」を経営しており、実業家としての顔も持っています。私生活では、妻Celestina Savocchiaとの間に3人の娘をもうけています。趣味はゴルフで、セレブリティのゴルフツアーに出場したこともあります。

ダン・マーリーは、そのプレースタイル、人間性、そして地域社会への貢献を通じて、多くのファンに愛された名選手です。

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