ダーコ・ミリチッチ

ダルコ・ミリチッチ（Darko Miličić、セルビア語: Дарко Миличић、1985年6月20日 - ）は、セルビア出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションはセンターで、身長213cm、体重124.7kgという恵まれた体格を活かしたプレーが特徴でした。

NBAでのキャリア

ユーロリーグでの活躍を経て、2003年のNBAドラフトで全体2位という高評価でデトロイト・ピストンズに入団しました。これは、レブロン・ジェームズに次ぐ順位であり、カーメロ・アンソニー、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュといった後のスター選手よりも上位でした。しかし、当時のピストンズは層が厚く、ミリチッチは出場機会に恵まれませんでした。チームはNBAチャンピオンシップを獲得しましたが、彼の貢献は限られていました。

2006年2月、オーランド・マジックへトレードされ、出場時間が増加し、成績も向上しました。その後、メンフィス・グリズリーズ（2007年）、ニューヨーク・ニックス（2009年）、ミネソタ・ティンバーウルブズ（2009-2012年）とチームを渡り歩き、ある程度の活躍を見せました。2012年9月にはボストン・セルティックスに移籍しましたが、同年11月に契約を解除され、NBAでのキャリアを終えました。

セルビア・モンテネグロ代表としての活躍

ミリチッチは、セルビア・モンテネグロ代表としても活躍しました。2006年のバスケットボール世界選手権（日本開催）では、チームの中心選手として期待され、6試合に出場しました。1試合平均9.3リバウンド、2.8ブロック、16.2得点という好成績を記録し、ベスト8決定戦では、スペイン代表のパウ・ガソルとマッチアップし、18得点、15リバウンド、3ブロックを記録しました。

エピソード

ドウェイン・ウェイドは、ダーコ・ミリチッチが自身よりドラフト上位で指名されたことへの屈辱を忘れないために、ホテルを予約する際に彼の名前を使うというエピソードがあります。

また、2004年にデトロイト・ピストンズでNBAチャンピオンになった際、チームにチャンピオンベルトが贈呈されましたが、ミリチッチは「自分は優勝に貢献できなかった」として、ベルトを返上したというエピソードも残っています。

NBAレギュラーシーズンの成績

NBAプレーオフの成績

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