ダーラニンドラヴァルマン2世

ダーラニンドラヴァルマン2世

ダーラニンドラヴァルマン2世（クメール語: ធរណីន្ទ្រវរ្ម័នទី២）は、12世紀のクメール王朝（現在のカンボジアにあたる地域）の王であり、1150年から1160年まで在位しました。彼の治世は、クメール王朝の歴史において重要な時期にあたります。

生涯と即位

ダーラニンドラヴァルマン2世は、先王であるスーリヤヴァルマン2世の従兄弟にあたります。スーリヤヴァルマン2世はアンコール・ワットを建設したことで知られており、その治世はクメール王朝の最盛期の一つとされています。ダーラニンドラヴァルマン2世がどのようにして王位を継承したかについては、詳しい記録は残っていませんが、王位をめぐる政治的な駆け引きがあったと考えられています。

治世

ダーラニンドラヴァルマン2世の治世については、スーリヤヴァルマン2世の時代ほど詳しい記録が残っていません。しかし、彼の時代にも、クメール王朝は一定の繁栄を維持していたと考えられています。彼は、先代の王たちが築き上げた政治・経済・文化の基盤を維持し、王朝の安定に努めたと考えられます。

後継者

ダーラニンドラヴァルマン2世の後を継いだのは、ヤショヴァルマン2世です。ヤショヴァルマン2世の治世は短く、その後、クメール王朝は混乱の時代を迎えることになります。1177年には、チャンパ王国（現在のベトナム中部にあった国）の攻撃を受け、都が陥落するという事件も起きました。この混乱を収拾し、クメール王朝を再興したのは、ジャヤーヴァルマン7世でした。

関連項目

カンボジア君主・国家元首一覧

参考文献

下津清太郎 編 『世界帝王系図集 増補版』 近藤出版社、1982年

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