チェスト! (映画)

映画『チェスト！』について

『チェスト！』は、2008年に公開された日本の映画です。鹿児島県鹿児島市の小学校で実際に行われている「錦江湾横断遠泳大会」をモチーフに、架空の小学校を舞台に小学生たちが遠泳に挑む姿を描いています。

あらすじ

物語の舞台は、鹿児島市立清水原小学校。6年2組の生徒たちは、伝統の「錦江湾横断遠泳大会」に向けて練習に励みます。主人公の吉川隼人をはじめ、転校生の矢代智明、過敏性腸症候群を抱える成松雄太、学級委員の牟田敦美など、個性豊かな子供たちが、それぞれの悩みや葛藤を抱えながらも、友情を深め、成長していく姿が描かれています。

制作の背景

プロデューサーの坂上也寸志が、錦江湾横断遠泳に感銘を受けたことがきっかけで、映画の企画が始まりました。2007年3月18日に企画がスタートし、「日本映画エンジェル大賞」に入選したことで、同年5月13日に正式に映画制作が決定しました。地元のNPOカゴシマライフネットが事務局となり、オーディションを経て、主演の4名が決定。同年8月から合宿を開始し、本格的な役作りに入りました。

ロケ地について

当初は鹿児島市を中心にロケを行う予定でしたが、監督が鹿屋市の自然に魅了されたことから、ロケ地の約7割が鹿屋市で行われることになりました。劇中に登場する「清水原小学校」は、鹿屋市立菅原小学校が使用されています。

公開日

映画は2008年4月19日に全国公開されました。一部地域では先行公開も行われました。

• - 2008年3月1日 - 鹿児島県内3箇所（鹿児島ミッテ10、TOHOシネマズ与次郎、リナシティかのや）
• - 2008年3月15日 - 九州各地（宮崎セントラルシネマのみ3月22日）

出演者

高橋賢人（吉川隼人役、主人公）
御厨響一（矢代智明役、転校生）
中嶋和也（成松雄太役、過敏性腸症候群の同級生）
宮﨑香蓮（牟田敦美役、学級委員）
松下奈緒（白石奈津子役、担任教師）
髙嶋政宏（吉川隆夫役、隼人の父親）
大坪千夏（吉川道子役、隼人の母親）
小林隆（矢代敏明役、智明の父親）
北村栄基（高坂潔役、担任教師）
野村五十鈴（成松貴和子役、雄太の母親）
榎木孝明（成松秀峰役、雄太の父親）- 特別出演
筒井真理子（牟田和代役、敦美の母親）
三遊亭歌之介（鹿児島市交通局の運転手役）
羽田美智子（矢代雪子役、智明の母親）
よし俣とよしげ（漁師のヨッちゃん役）
DJ POCKY（サンドイッチマン役）
保岡興治（PTA会長役）

受賞

第8回日本映画エンジェル大賞
香港フィルマートの日本代表
文部科学省選定作品

作品のポイント

映画のタイトルにもなっている「チェスト！」は、鹿児島の方言で「頑張ろう」という意味の掛け声です。この言葉が、映画全体を通して、子供たちの成長を力強く後押ししています。また、錦江湾の美しい景色や、地元の人々の温かさも、この映画の魅力の一つです。

関連情報

2008年の日本公開映画
鹿児島市立清水小学校：映画の企画協力を行った小学校。
鹿児島市立松原小学校：映画の企画協力を行った小学校。
錦江湾横断遠泳大会：上記2校が毎年夏に行う伝統行事。映画内では、2校の名前を組み合わせた『鹿児島市立清水原小学校』として登場。

外部リンク

* チェスト! - allcinema

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