リナシティかのや

リナシティかのや



リナシティかのやは、鹿児島県鹿屋市大手町に位置する複合交流施設です。この施設は、北田大手町地区第一種市街地再開発事業によって建設され、2007年に開業しました。総事業費は約101億円にのぼり、鹿屋市が購入した公共施設部分は「鹿屋市市民交流センター」として運営されています。

施設の概要



リナシティかのやは、国道269号を挟んで南側の桜デパート跡地や、旧バスセンター、肝属川沿いのかのやイベント広場と一体的に整備されました。これにより、周辺地域を含めた広範囲での活性化が図られています。

建築概要



  • - 所在地：鹿児島県鹿屋市大手町1番
  • - 敷地面積：11,534平方メートル
  • - 建築面積：7,027平方メートル
  • - 延床面積：15,953平方メートル
  • - 建物：地上4階建

施設名称「リナシティ」は、「Renewal Active City」の略で、鹿屋市内の小中学生からの公募によって選ばれました。

市民交流センター



鹿屋市が購入した公共施設部分は、特に「鹿屋市市民交流センター」と呼ばれ、情報プラザ、芸能文化学習プラザ、福祉プラザで構成されています。これらの施設は、まちづくり鹿屋および鹿屋市社会福祉協議会によって運営されています。

各階の構成



  • - 1階
- 商業施設、業務施設、情報プラザ、ガレリア、駐車場（125台）
- マックスバリュリナシティかのや店（2007年3月 - 2024年10月）
- 南日本銀行鹿屋支店
- 鹿屋大手町郵便局
- バス待合所
- 情報プラザ（コワーキングスペースが主体）
  • - 2階
- 芸術文化学習プラザ（アトリエ、研修室）
- 福祉プラザ（調理室、浴室など）
  • - 3階
- 芸術文化学習プラザ（ホール、フィットネスホール）
- ミニシアター「リナシアター」
  • - 4階
- 屋上庭園

各施設の詳細



1階



1階には、商業施設としてマックスバリュが核テナントとして入居していましたが、2024年10月31日に閉店しました。また、南日本銀行や郵便局などの公共機関も入居しています。情報プラザは、2024年度よりコワーキングスペースとして利用されています。かつては、FMかのやのサテライトスタジオが置かれ、地域情報の発信拠点としても機能していました。

2階



2階には、芸術文化学習プラザと福祉プラザがあります。芸術文化学習プラザにはアトリエや研修室が整備されており、2024年度からは鹿屋市の中央公民館としても位置付けられています。福祉プラザは、市民の交流の場として、調理室や浴室などの福祉施設を提供しています。

3階



3階には、394人を収容するホールや、フィットネスホール、そしてミニシアター「リナシアター」があります。リナシアターは、大隅半島で久しぶりに復活した映画館として、地域住民に親しまれています。ここでは、封切から数ヶ月遅れて上映される作品が多いものの、地域が舞台となった作品は封切公開されることもあります。

周辺施設



リナシティかのやの周辺には、まちなかパーク、かのやイベント広場、産業振興支援センター（ハローワーク）などの施設があります。これらの施設は、リナシティかのやと連携しながら、地域の活性化に貢献しています。特に、かのやイベント広場は、旧鹿屋市役所跡地に整備され、有料駐車場として利用されています。毎年2月には、鹿児島県下一周駅伝のゴール地点となります。

歴史的背景と課題



リナシティかのやが建設される以前、この地域は鹿屋市の中心部でしたが、郊外への人口移動や商業施設の郊外出店により、中心市街地の空洞化が進んでいました。再開発事業によって建設されたリナシティかのやは、中心市街地の活性化を目指す上で重要な役割を担っています。しかし、駐車場不足や既存施設との競合など、いくつかの課題も抱えています。

年表




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