チェーンソー作業者

チェーンソー作業者について

チェーンソー作業者とは、労働安全衛生法に基づき、伐木等の業務に従事するために必要な特別教育を修了した者を指します。この資格は、特定の条件下での伐木作業や、かかり木の処理を行う際に必要となります。

概要

チェーンソー作業者は、胸高直径が70cm未満の立木の伐木作業、および胸高直径が20cm未満のかかり木の処理を行うことができます。これらの作業は、危険を伴うため、専門的な知識と技術が求められます。

受講資格

チェーンソー作業者の特別教育を受講するためには、満18歳以上であることが条件となります。この年齢制限は、安全な作業を行うために必要な判断力と体力を考慮したものです。

特別教育

特別教育の内容は、各講習機関によって異なりますが、主にチェーンソーの取り扱いに関する知識と技術を習得するためのものです。多くの講習機関では、立木の伐木作業者向けの特別教育と合同で実施されています。

告示で定められた履修時間は13時間以上となっています。これは、チェーンソー作業に必要な基本的な知識と技術を習得するために必要な時間です。

2019年2月11日をもって、従来の特別教育講習は終了し、2月12日からは新しい特別教育が開始されました。2020年7月31日までは改正前の講習も有効でしたが、8月1日には立木の伐木作業者と統合され、旧講習は無効となりました。これにより、チェーンソー作業者は立木の伐木作業者としての資格も兼ねることとなりました。

講習科目

特別教育の講習科目は、学科と実技に分かれています。

学科

伐木作業に関する知識: 伐木作業の基本的な知識や安全管理について学びます。
チェーンソーに関する知識: チェーンソーの構造や機能、適切な使い方について学びます。
振動障害及びその予防に関する知識: チェーンソー作業による振動障害のリスクと予防方法について学びます。
関係法令: 労働安全衛生法などの関係法令について学びます。

実技

伐木の方法: 安全かつ効率的な伐木の方法を実践的に学びます。
チェーンソーの操作: チェーンソーの基本的な操作方法を習得します。
* チェーンソーの点検及び整備: チェーンソーの日常点検と簡単な整備方法を学びます。

役割

チェーンソー作業者は、立木の伐木作業者としての資格も兼ねるため、立木の伐木作業全般を行うことができます。これは、2020年8月1日に資格が統合されたことによるものです。

注意点

チェーンソー作業は危険を伴うため、資格を取得した後も、常に安全を意識し、適切な作業方法を守る必要があります。また、チェーンソーの点検や整備を怠ると、事故につながる可能性がありますので、注意が必要です。

もう一度検索