チキンガーリックステーキ

チキンガーリックステーキ：アカペラ界の異色の存在

1990年、兵庫県神戸市で結成された男性アカペラグループ、チキンガーリックステーキ。ユニークなグループ名とは裏腹に、その実力は折り紙付き。結成以来、地道な活動を続け、今やアカペラシーンを代表するグループとして広く知られています。

神戸から全国へ、そして世界へ

当初は神戸を拠点に、ストリートライブやテレビCM出演などで活動していました。メンバーチェンジを繰り返しながらも、着実に実力をつけ、2001年にはさだまさしさんの事務所であるさだ企画に所属。同年8月、さだまさしさんの稲佐山野外コンサートに出演し、全国生放送されたことで、一気に知名度を上げることとなります。

2002年にはアルバム『Acapella』、シングル『ときめくかけら』でメジャーデビュー。その後も精力的に活動を続け、NHK「みんなのうた」への楽曲提供や、全国ツアー、台湾公演など、活躍の場は国内外に広がっていきました。特に名古屋とは深い繋がりがあり、地元での活動も盛んです。

メンバー紹介：個性豊かな6人のハーモニー

グループのメンバーは、それぞれ異なる個性を持ちながらも、見事なハーモニーを奏でています。リーダーの川上伸也さんを筆頭に、前澤弘明さん、濱田康裕さん、長谷川真一さん、渡辺敦さん、そして元メンバーである小林雅彦さん、犬飼将博さんなど、多くのメンバーがグループの成長に貢献しました。長谷川真一さんの娘さんは、元KOBerrieS♪の長谷川鈴菜さんという繋がりもあります。

メンバーは、当初はそれぞれ本業を持ちながら音楽活動を行っていましたが、東京進出を機に音楽活動に専念。全員が作詞作曲も手がけ、その才能を存分に発揮しています。

数々のエピソード：笑いと感動の物語

チキンガーリックステーキの歴史には、数々のユニークなエピソードが詰まっています。

あるコンサート会場に届けられた音合わせ用CDが、グループ名のせいで食品と間違われ、冷蔵庫に入れられていたという出来事。
ライブ会場へのポスターが、これも冷蔵庫に入れられていたというエピソード。
アルバム『FOUNDATION』制作時には、女性歌手のカバー候補が300曲以上に及び、選曲に苦労したという逸話。
さだまさしさんの代役として徳島市を訪れた際に、さださんから「拾ってきた山犬みたいだった」と評されたこと（褒め言葉）。
* 長崎市制120周年記念コンサートでの平原綾香さんとのサプライズアカペラ競演。

これらのエピソードからも、彼らの飾らない人柄と、音楽への情熱が伝わってきます。

幅広いレパートリー：アカペラの可能性を追求

チキンガーリックステーキのレパートリーは非常に幅広く、カバー曲では、洋楽、邦楽、演歌、クラシック、オールディーズと多岐に渡り、オリジナル曲も数多く発表しています。コンサートではCD未収録の楽曲を披露することもあり、観客を常に楽しませています。コンサート限定曲の中には、後にCD化されたものもあります。

ディスコグラフィー：数々の作品が彼らの軌跡を語る

インディーズ時代からメジャーデビュー後まで、数多くのアルバムやシングルを発表し続けてきました。オリジナルアルバムの他に、さだまさしさんの楽曲カバーアルバム『レパートリーズ』や、女性歌手のラブソングをカバーした『FOUNDATION』など、様々なコンセプトのアルバムもリリースしています。

メディア出演：ラジオ番組で親しまれる存在

ラジオ番組にも多数出演し、親しみやすいキャラクターでリスナーから愛されています。代表的な番組として「チキンガーリックステーキのCGSステーション」、「Chicken Garlic steak アカペラジオ」、「Chicken Garlic Steakのアカペラモーニング♪」、「Chicken Garlic Steakのサタデーモーニング♪」などがあります。

関係者：多くのアーティストとの交流

さだまさしさんをはじめ、佐田玲子さん、大橋純子さん、藤田恵美さん、来生たかおさん、松井五郎さん、白鳥座、岩佐美咲さん、グッチ裕三さん、押尾コータローさんなど、多くの著名なミュージシャンと交流があります。

チキンガーリックステーキ：未来へのハーモニー

これからも、彼らのハーモニーは、多くの人の心を魅了し続けることでしょう。その活動から目が離せません。

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