チケット・トゥ・ザ・ムーン

エレクトリック・ライト・オーケストラ（ELO）の楽曲『チケット・トゥ・ザ・ムーン』（Ticket to the Moon）は、ジェフ・リンによって作詞・作曲され、1981年に発表されました。この曲は、同年にリリースされたスタジオ・アルバム『タイム』の4曲目に収録されており、『ヒア・イズ・ザ・ニュース』との両A面シングルとして発売されました。

全英シングルチャートでは最高位24位を記録しています。過去のELOのシングルと比較すると、ストリングスが際立って多く使用されており、ELOの初期のサウンドを彷彿とさせるような雰囲気が特徴です。ストリングスの編曲と指揮は、ライナー・ピーチが担当しました。

ミュージック・ビデオでは、かつてバンドに在籍しており、その後ツアーにも参加することになるミク・カミンスキーがヴァイオリンを演奏する姿を見ることができます。この楽曲のシングル盤は、デス・スターを思わせる宇宙ステーションと、ELOのトレードマークである円盤型の宇宙船が描かれたピクチャーディスク仕様でもリリースされました。この印象的なイラストは、『タイム』からの最後のシングルカット曲である『タイム・トラベラー』のジャケットカバーアートにも再利用されています。

また、この曲のタイトルは、後に2007年にリリースされたコンピレーション・アルバム『ベリー・ベスト・オブ・ELO vol.2』（Ticket to the Moon: The Very Best of Electric Light Orchestra Volume 2）のタイトルにも採用されています。

パーソネル

エレクトリック・ライト・オーケストラ

ジェフ・リン：アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、リード・ボーカル、バッキング・ボーカル
ベヴ・ベヴァン：ドラムス
リチャード・タンディ：ピアノ、シンセサイザー
ケリー・グロウカット：ベース、バッキング・ボーカル

その他のミュージシャン

* ライナー・ピーチ：編曲、指揮

この楽曲は、ELOの音楽的な多様性と、ジェフ・リンの卓越したソングライティング能力を示す代表的な作品の一つと言えるでしょう。ストリングスを効果的に使用した壮大なサウンドと、未来的なテーマが融合した独特の世界観は、多くのファンを魅了し続けています。

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