チャスカ茶屋町

チャスカ茶屋町

大阪市北区、活気あふれる茶屋町エリアに位置する「チャスカ茶屋町」は、多様な機能を包含する高層複合施設です。かつてこの地にあった「大阪東急ホテル」の跡地を活用し、2010年4月に新たな賑わいの拠点として誕生しました。

地上23階、地下2階建てからなる堂々とした建築は、外観デザインを世界的に知られる安藤忠雄建築研究所が手掛けました。その一方で、内部の設計は部分ごとに異なり、例えばウェディングホテルの内装は株式会社ビレッジハウスが、そして賃貸住宅部分は窪田建築都市研究所がそれぞれ担当するなど、機能に応じた設計思想が反映されています。

建物内には、幅広い分野のテナントが構えています。中心となるのは、地下1階から地上4階までの広大なスペースを占める「MARUZEN＆ジュンク堂書店梅田店」です。約6800平方メートルという国内有数の売り場面積を誇り、200万冊を超える膨大な蔵書を取り揃えています。まさに本との出会いを求める人々にとって、一日中過ごせるほどの充実した空間が広がっています。

また、特別な記念日や人生の節目に利用されるウェディングホテル「アルモニーアンブラッセ大阪」は、8階および10階から23階の上層階に位置し、全38室の客室を有しています。洗練された空間で、心に残る一日を提供しています。

商業テナントとしては、文具ファンの支持を集めるナガサワ文具センターの「NAGASAWA 梅田茶屋町店」が2階に、ホビー関連商品を幅広く扱う駿河屋の「梅田茶屋町店」が5階と6階に店を構えています。さらに、2025年初夏には、これまで梅田ロフトにあった島村楽器の店舗が7階に移転開業する予定となっており、茶屋町エリアの文化・商業機能がさらに充実することが期待されています。

建物の12階から21階にかけては、居住空間である賃貸住宅も設けられています。28戸が配置されており、都市の中心部でありながら落ち着いた生活を送ることが可能です。

チャスカ茶屋町の開業以降の歩みを見ると、2010年4月23日にアルモニーアンブラッセ大阪が先行して営業を開始し、同年12月22日にはMARUZEN＆ジュンク堂書店梅田店がオープンしました。近年では、2024年3月1日に駿河屋が、そして2025年には島村楽器が、いずれも周辺の梅田ロフトから移転してくるなど、時代の変化に合わせてテナント構成も変化し続けています。

周辺にはNU茶屋町やアーバンテラス茶屋町、ちゃやまちアプローズといった商業・文化施設が集積しており、チャスカ茶屋町もまた、このエリア全体の魅力向上に大きく貢献しています。書店での文化的な時間、ホテルでの特別な体験、多様な店舗でのショッピング、そして都市生活を享受する住居機能と、チャスカ茶屋町はまさに現代の複合施設のあり方を体現しています。茶屋町のランドマークとして、今後も多くの人々に利用され、エリアの賑わいを支えていくことでしょう。

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