チャド・アレン

ジョン・チャド・アレン：異色の経歴を持つ元プロ野球選手

ジョン・チャド・アレン（John Chad Allen）は、1975年2月6日、アメリカ合衆国テキサス州ダラスに生まれました。右投右打の外野手として、その野球人生を歩みました。

アマチュア時代の輝かしい実績

アレンは、プロ入り前の1996年アトランタオリンピックに野球アメリカ合衆国代表として参加し、銅メダルを獲得しました。この実績が、彼の才能を物語っています。

MLBでの挑戦

1996年のMLBドラフトでミネソタ・ツインズから4巡目（全体97位）で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。1999年4月6日には、トロント・ブルージェイズ戦でメジャーデビューを果たしました。その後、クリーブランド・インディアンス、フロリダ・マーリンズ、テキサス・レンジャーズと渡り歩き、2006年にはカンザスシティ・ロイヤルズ傘下のAAA級オマハ・ロイヤルズで好成績を残しました。

オリックス・バファローズでの活躍

2006年10月、アレンはオリックス・バファローズと契約し、日本球界へ挑戦します。2007年のシーズンでは、開幕からスタメンとして起用され、勝負強い打撃を披露しました。特に、3月27日の北海道日本ハムファイターズ戦では、チームの連敗を止める決勝打を放ちました。シーズンを通しては、打率.286、34打点を記録し、チームに貢献しましたが、本塁打は4本にとどまりました。同年限りで退団となりました。

引退後の指導者としての道

引退後、アレンは指導者としての道を歩み始めます。2013年から2018年まで、ミネソタ・ツインズ傘下のマイナー球団で打撃コーチを務め、若手選手の育成に尽力しました。2019年からはシカゴ・カブス傘下のAA級テネシー・スモーキーズで打撃コーチに就任し、その手腕を発揮しています。

薬物問題

2007年12月13日、ミッチェル報告書の中で、アレンの名前が薬物使用の疑いがある選手として挙げられました。アレン自身は、2003年のオフに右膝の怪我の回復を早めるためにアナボリックステロイドを使用したことを認めています。

人柄

アレンは、温厚でひょうきんな性格で知られていました。チームメイトが感情的になった際には、率先して仲裁に入り、ムードメーカーとしてもチームを盛り上げました。オリックス時代には、日本語で自己紹介をしたり、パフォーマンスを披露したりするなど、ファンを楽しませるエピソードも数多く残っています。

記録

NPB初出場：2007年3月24日
初安打：2007年3月24日
初打点：2007年3月27日
初盗塁：2007年6月10日
初本塁打：2007年6月17日（サヨナラホームラン）

その他

アレンは、メジャーリーグ時代に多くの日本人選手と対戦しています。また、オリックス在籍時には、私設応援団が作成した応援歌が初めて適用された外国人選手となりました。

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