チャンピオンシップ・ボクシング

ショータイム・チャンピオンシップ・ボクシング：37年の歴史に幕

『ショータイム・チャンピオンシップ・ボクシング』(Showtime Championship Boxing)は、アメリカのケーブルテレビ局Showtimeで放送された、長寿のプロボクシング中継番組です。1986年の放送開始から2023年まで、多くのボクシングファンを魅了し続けました。平均視聴者数は48万1千人を記録するなど、高い人気を誇っていた番組ですが、2023年12月、37年の歴史に幕を閉じました。

ショータイムを代表するボクシング中継番組

ショータイムが放送するボクシング中継番組の中でも最上位に位置付けられ、高い人気を誇っていました。番組開始当初はドン・キング・プロダクションズの試合を多く放送していましたが、その後はトップランク、ゴールデンボーイ・プロモーションズ、そしてアル・ヘイモンと契約する選手らの試合を中継するなど、時代と共に変化を遂げました。ヘビー級からライト級まで、階級を問わず幅広い試合を放送していたことが、番組人気の秘密の一つと言えるでしょう。

番組を特徴づけていたのは、独自採点システム「オープンスコアリングシステム」です。4ラウンドと8ラウンド終了時に、解説者、ゲスト解説者、アナリストの3人が独自につけたスコアを視聴者に公開することで、試合の展開に対する視聴者の関与を高め、より一層の盛り上がりを生み出していました。

名勝負の数々

番組放送中には数々の名勝負が繰り広げられました。特に2012年9月15日放送の「ノックアウト・キングス」興行は記憶に残るものとなりました。メインイベントのサウル・アルバレス対ホセシト・ロペス戦は、ショータイムのボクシング中継史上2位となる104万人の平均視聴者数を記録しました。また、2013年7月27日には「ノックアウト・キングス II」が放送され、荒川仁人選手が出場した試合も中継されました。

プレミア・ボクシング・チャンピオンズとの連携

[2016年]]には放送30周年を迎え、2018年には[[プレミア・ボクシング・チャンピオンズ]のラインナップに本格的に加入しました。PBCとの連携強化により、さらに注目度の高い試合の放送を実現しました。近年は、公式YouTubeチャンネルで前座試合の配信を開始するなど、視聴者へのサービス向上にも力を入れていました。

番組終了とその後

2023年10月、パラマウント・グローバルがスポーツ中継から撤退することを発表。これに伴い、ショータイム・スポーツは同年12月31日付で閉鎖され、CBSスポーツに移行することが決定しました。『ショータイム・チャンピオンシップ・ボクシング』もその影響を受け、終了することが発表されました。当初は12月9日の試合が最終回と発表されていましたが、その後変更となり、最終回は12月16日に行われました。37年に及ぶ歴史に幕を閉じ、多くのファンに惜しまれつつ番組は終了しました。

番組を彩った出演者たち

長年に渡り番組を支えたのは、個性豊かな出演者たちです。実況のマウロ・ラナーロ、解説のアル・バーンスタイン、ジム・グレイ、ブライアン・ケニーといったベテランから、アブネル・マレス、スティーブ・ファーウッドといった新世代のアナリストまで、それぞれの役割で番組を盛り上げてきました。過去には、スティーブ・アルバート、フェルディエ・パシェコ、ボビー・チジュ、ガス・ジョンソン、アントニオ・ターバー、バーナード・ホプキンス、ザブ・ジュダー、ポール・マリナッジなども出演していました。

日本の視聴者にも人気

日本ではWOWOWの『エキサイトマッチ』で、この番組の試合映像が放送されていました。そのため、日本のボクシングファンにとっても馴染み深い番組と言えるでしょう。

まとめ

『ショータイム・チャンピオンシップ・ボクシング』は、数々の名勝負と個性豊かな出演者によって支えられた、アメリカを代表するボクシング中継番組でした。その37年の歴史は、ボクシング史に大きな足跡を残すことでしょう。番組の終了は残念ですが、その功績はこれからも語り継がれていくに違いありません。

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