マウロ・ラナーロ

マウロ・ラナーロ（Mauro Ranallo）は、1969年12月21日生まれ、カナダ・ブリティッシュコロンビア州アボッツフォード出身のスポーツアナウンサー兼解説者です。彼のキャリアは多岐にわたり、カナディアンフットボール、アイスホッケー、プロレス、キックボクシングなど、様々なスポーツの実況を経験しています。

特に有名なのは、総合格闘技イベント「PRIDE」の実況者としての活動です。バス・ルッテンとのコンビは、多くの格闘技ファンに親しまれました。ラナーロの実況スタイルは、その豊富な語彙と、比喩や語呂合わせを多用することに特徴があります。彼の独特な表現は、試合の興奮をより一層高めると評価されています。

ラナーロのアナウンサーとしてのキャリアは、16歳という若さでスタートしました。カナダで全国中継されるプロレス団体からの依頼が、そのきっかけでした。その後、地元のラジオ局でディスクジョッキーを務めながら、カナダのテレビ局ザ・スポーツ・ネットワークで総合格闘技団体「キング・オブ・ザ・ケイジ」やムエタイ、キックボクシングの解説を担当しました。1999年から2000年には、プロレス団体「スタンピード・レスリング」で解説を務めています。

2003年から2006年まで、PRIDEの北米PPV中継で解説者のバス・ルッテンとコンビを組み、アナウンサーとして広く知られるようになりました。2006年から2008年までは、総合格闘技団体「エリート・エクストリーム・コンバット」のアナウンサーを務めました。その後、アメリカのテレビ局ショウタイムで総合格闘技団体ストライクフォースのメインアナウンサーを2013年まで務めました。

現在は、ショウタイムのボクシング中継番組「チャンピオンシップ・ボクシング」で実況を担当し、フロイド・メイウェザー・ジュニアの試合など、数々のビッグマッチでその才能を発揮しています。その他、キックボクシングの「グローリー」、総合格闘技の「インヴィクタ　ファイティング・チャンピオンシップ」などでも活躍しています。2016年1月からはWWE・SmackDown!のアナウンサーに就任し、ファンの選ぶ実況アナNo.1に選ばれるなど、SmackDown!の人気をRAWを上回るほどに押し上げました。しかし、その後、様々な憶測や報道を経て一時離脱し、2017年6月からはWWE・NXTのアナウンサーとして復帰しました。

マウロ・ラナーロは、その独特な実況スタイルと幅広い知識で、多くのスポーツファンを魅了し続けています。

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